バックナンバー 2009年7月

フィブリノゲンなど汚染された血液製剤を投与されたことにより感染するC型肝炎。

患者らの救済法が成立してからおよそ1年半がたった。

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救済法は裁判を通じてカルテなどの医療記録を元に血液製剤の投与が確認されれば適用され、症状に応じて1200万円から4000万円の給付金が交付される。

これまで県内では20人が和解し、救済法の適用が決まった。

救済法の適用を求めて提訴したC型肝炎患者の上越市の久保紀子さん

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 出産した際に、血液製剤を投与され、感染したとして訴えているが、彼女が診療を受けた病院はすでに廃院となっていて、カルテは処分されていた。

そのため、証拠として提出したのは「育児記録」。そして、なんとか見つけ出した診療に当たった医師の証言だ。

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国側は、投与が立証されれば和解し、救済法を適用するとしていて、今後は医師への証人尋問などが行われる予定だ。

彼女は「国が罪を認め、患者全員を救済するまで自分の体と戦いながらがんばって行きたい」と放す。その裏にあるのは「救済への高い壁」。

汚染された血液製剤が投与された人は1980年以降だけでも推定28万人に上る。しかし、救済を求めて提訴したのは全国で1475人にとどまる。実は、多くの患者が「カルテ」がなく、提訴に踏み切れていないという現実がある。

カルテがない患者の1人。佐藤静子さん。肝炎が進行し肝ガンになり手術を受けた。

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肝炎に感染したきっかけは次女を出産した際に出血が多かったため投与された血液製剤フィブリノゲンだった可能性がある。しかし、久保さんと同じく当時の病院は廃院となっていてカルテはない。なんとか医師を見つけて証言を得たものの、それだければ裁判の証拠にならないという。

佐藤さんはカルテのある人と無い人で患者が違うのか。救済法とはなんなのか。一律救済を求めて法律を見直し手欲しいと訴える。

同じく戦いを続けている坪谷昭子さんの遺族。坪谷さんも佐藤さんと同じく肝炎から肝ガンに進行し、その後亡くなった。

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坪谷さんもやはり、出産の際に投与された血液製剤が原因ではないかとみられている。母子手帳に出血の記録はあるが、投与の記録はない。そのため、当時の治療方針として、血液製剤の投与以外にありえたのか、使用を証明できるかがカギになる。

周囲からは「給付金目当てではないか」という心無い言葉も聞こえるという。

遺族は「肝炎に感染していない坪谷さんの体を返してもらえるなら一円もいらない」「母の20年間の苦しみを証明したい」と話し、これからも厳しい戦いを続けていく。

 

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解説.jpg(取材に当たった朝日新聞・長富記者)

薬害C型肝炎は、もともとは国の血液行政の不備が原因だった。

しかし、問題が発覚してからも、国はカルテの保管を義務付けるなどの対応を怠ってきた。

今国会では患者への医療費を助成する法案も審議されていたが、政局のなか廃案に追い込まれた。患者が高齢化する中、幅広い救済を検討することが急務となっている。

 

ついに完成した県立野球場。ネーミングライツを募集し「ハードオフエコスタジアム新潟」と名づけられた。総工費約85億円。地上4階地下1階建て。3万人の観客を収容できる。グラウンドの大きさはプロ野球の規定にのっとり、ホームからセンターは122メートル。両翼は100メートルだ。

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景気の悪化、日韓ワールドカップの開催、そして中越地震の影響などにより計画からはおよそ20年を費やして完成した。果たしてその機能は。宮里アナウンサーが迫った。   ベンチ.jpg

まずはグラウンド。神宮球場と同じ最新の人工芝を使用。クッション性、水はけとも抜群だ。ダイビングキャッチを敢行した宮里アナは「気持ちいい」と一言。外野フェンスは甲子園と同じ素材を使用。さらに高さは野球関係者へのリサーチを踏まえて3.1メートルとされた。プロ野球選手ならホームランボールをキャッチできるかも知れない高さ。熱戦を演出するフェンスといえそうだ。

ダイビング.jpg フェンス.jpg

選手を支えるバックヤードの設備も充実。鏡張りの素振り室、一塁側、三塁側合わせて120人が使えるロッカールームなどを備えている。中でも注目は県内の球場では最大の広さ、1000平方メートルの屋内練習場。雪が降る冬場には高校生にも使ってもらい、県内の野球のレベルアップにつなげて欲しいという思いもある。

屋内.jpg(地下1階の屋内練習場)

スコアボードはもちろんフルカラー。放送室には編集機を備えていて、ファインプレーの瞬間もすぐさま大型スクリーンに映し出し、熱戦をさらに盛り上げる。

放送室.jpgスタンド.jpg

観客席の段差は人間の視野を計算し、緩やかになっている。グラウンドとの距離が近く、プレーを間近に見ることができる。特等席はもちろんバックネット裏。一方、意外な穴場はスタンドの2階席。球場を見渡し、守備位置の細かい変化なども見ることができるため野球そのものを楽しみたいという人にオススメだ。外野スタンドのベンチには柔らかな感触の県内産の杉材を使用している。その後ろには公園が併設されていて、無料試合の際などに開放される予定だ。また、「エコ」の名のとおり、雨水をトイレやグラウンドの散水に利用するという設備も備えている。プレーヤーはもちろん、観客など多くの人に親しまれる球場になってほしいと期待されている。

課題.jpg(球場はどう活用すべきか)

もちろん、一般の人も使用できるこの球場。使用料は時間帯によって変わり、3時間で8700円から。屋内練習場は1時間1400円となっている。野球以外のイベントなどでの使用も可能だ。(照明などは別途使用料)施設の維持管理費は年間およそ1億1000万円。そのうち、県が6500万円を支出することになっているため、残りの4000万円余りを使用料などで賄うことになる。いかに認知度を高め、様々な試合、イベントを誘致できるかが、今後の課題となる。

こけら落としは7日のプロ野球公式戦。その後は全国高校野球の県予選が控えている。9月にはいよいよトキめき新潟国体が開催される。新た球場での熱戦に期待したい。

 

*球場使用の申し込み・問い合わせ 野球場事務所:Tel025-287-8900