大観光交流年だった今年、新潟県には多くの観光客が訪れた。

観光立県をめざす新潟は、今年の経験をどういかせるか、

来年以降の取り組みがポイントになる。

 

なぐもST.jpg  

湯沢町を拠点にフリーバスガイドとして活躍している

『にいがた観光カリスマ』なぐも友美さんは、

「南魚沼地域では、大河ドラマ『天地人』ブームで

一般の人たちも歴史オタクになった。

観光客から質問されて答えられないのが恥ずかしいからという人が増えた」と話す。

 

国体20万.jpg   DC.jpg  

トキめき新潟国体、JRと協力して展開したデスティネーションキャンペーンなど、

各地域で、観光客に対しての「もてなし」を意識するきっかけになったことは間違いない。

 

対談2S.jpg   坂巻紹介.jpg  

Befcoばかうけ展望室(朱鷺メッセ31階)で、坂巻健太 県観光局長となぐも友美さんが対談。

観光立県新潟の将来像を語り合った。

 

雪.jpg  

まずは、新潟にとって大切な観光資源の『雪』。

健康・自然体験.jpg  

キーワードに『健康』『自然体験』をあげた坂巻局長。

「雪国の生活をそのまま見せることが、冬の観光ではスキーと並んで売り物になると思う。

雪下ろしなど、旅する人は経験していないことを体験したい、見たい、話を聞きたいと

いうことなので、東京で体験できることをマネても仕方がない」と話す。

スノーシューをはいてのトレッキングなど、

次世代の子どもたちをターゲットにした新しい仕掛けも必要と指摘。

滞在時間、滞在日数を増やす戦略の1つだとした。

 

さど.jpg  

大きな転機をむかえているのは佐渡。

トキの放鳥は、島民の意識を変えるきっかけになっている。

坂巻局長は「環境やエコをキーワードに、原生林のトレッキングや

棚田の体験といったものが、1つの切り口になると思う」と話す。

佐渡汽船のカーフェリー割引は好評で、今年は若干客足が伸びる見通し。

これまでは団体客に対する画一的なサービスを提供する形だったが、

徐々に個人客を意識した取り組みも始まってきている。

なぐもさんは「マニアックないいスポットがたくさんある。それをまとめて素材分けして

PRしていくといいのでは」と提案。

坂巻局長は「団塊の世代にはこういうものを など、整理して宣伝PRすることが重要」とした。

 

むらかみ.jpg     

新潟らしい『おもてなし』とは何か?そのヒントは村上にある。

町民全員がガイドであるかのような街。

町屋の再生をきっかけに、観光客に評価されたことで、住民たちの意識が変化。

歩きたくなる街として、全国的にも注目度が年々増している。

対談では、「ほめられることで案内したくなる、そうすると観光客はまた来たくなる・・・

とても良い状態。これがサービス業の基本」

 

大観光交流年は、こうした「おもてなし」が県内各地で意識されたことで、

観光関係者だけじゃなく一般の人たちも接客にかかわり、人が育った。

グラフ観光客数.jpg  

県全体の観光客数も、前年比5%アップという目標を達成する見込み。

中越地震前の水準に回復する。

5%アップ.jpg  

「地元の受け入れる心が変わったので、観光地としてのグレードが上がっていると思う」と

坂巻局長は手ごたえを感じている。

 

さらに、観光立県新潟の将来像については・・・

つながり.jpg  

「温泉旅館や観光施設だけでは、目の肥えた日本の客は来ない。

地元の農産物を買いたい、それを調理したものが食べたい、

商店街で地元の人が食べているコロッケをつまみぐいしてみたい、

そういう体験が重要。B級グルメなども含め、まだまだ売り出す素材はたくさんある。

地域の関係者が連携することが大事」と語った。

 

STトーク.jpg  

大観光交流年をステップに。

なぐもさんは、すでに来年に向けた取り組みを始めている。

湯沢町の中学2年生を対象に「中学生観光ガイド養成講座」をスタートさせた。

ガイド養成講座.jpg  

現地研修.jpg  

学校のバスを校長自らが運転して現地研修に向かう力の入れようで、

学校も部活の1つとして全面的にバックアップ。

生徒18人が参加していて、年明けの1月末に実践デビューするという。

なぐもさんは「自分をおびやかすようなガイドが生まれたうれしい」と話す。

 

農業や職人の技など、新潟の誇れる産業はたくさんある。

まだまだ見せるものはあるはずだ。

地域間、業種間、世代間などでつながりをつくり、

点から面の関係性を築き上げることで、

観光立県新潟の明るい将来像が見えるのではないか。