長引く出版不況の中、書店の数が減っている。

10年間で480店から349店と4分の3以下になっている。
そんな中、1月末で新潟市の中心商店街・古町の老舗書店・北光社が閉店する。

閉店の理由は35年前に増床した際の負債を返済することができず、
出版卸会社の支援を打ち切られたため。現在の6代目社長に経営が引き継がれたときの
負債額は7億円。単年度の経営は黒字になったが、負債の返済には至らなかった。

向かいの大和新潟店の撤退表明後の支援打ち切りを北光社社長は
「古町の今後の価値が判断されたのではないか」と話す。
店には閉店を惜しむメッセージが寄せられた。
「まちなかのオアシス」を目指していた「街の本屋さん」が姿を消す。

北光社だけでなく商店街にある「街の本屋さん」が置かれている状況は厳しい
店舗数は減っているが書店の売り場面積は増えている。

書店の大型店化がすすみ、「街の本屋さん」が閉店していることが
伺える数字。「街の本屋さん」は生き残りに懸命だ。

北光社と同じ新潟市古町にある「いせや書店」は店売りをほとんど止め、店頭には雑誌の
スペースだけ。極端な経費削減で、固定客や学校、図書館、教科書販売など外商中心に
経営を切り替えた。店を残すための選択だったという。

売り場面積を拡大し郊外に打って出たのが新潟市秋葉区の「本の店 英進堂」
売り場面積は新津駅前にあった当時の5倍になった。

大型化しただけでなく、魅力的な売り場づくりを心がけている。
地元の作家の作品や古本を在庫に限りがある限り買い取って並べ、、
雑誌にポップをつけ、人気雑誌はバックナンバーとともに陳列する。

平づみされていた児童雑誌は2年前のもの。諸橋店長がその付録を気に入って
置いている。大型店と差別化した売り手の顔が見える品ぞろえだ。

番組独自のアンケートでは本や雑誌の購入先として大型店が40%を占めた。
「街の本屋さん」はコンビニをやや上回る19.8%、厳しい数字ではあるが、
根強い支持もある。「街の本屋さん」には街の中の書店なりの良さもある。

番組コメンテーターの吉田教授は「街の本屋離れは必ずしも本離れではない」と話し
「街の本屋さん」にエールを送るとともに、消費者のものを買う形の変化も指摘した。