
去年、2日間で7万8千人が来場した「にいがた酒の陣」で目玉企画の
ひとつになったのが「越淡麗バー」

越淡麗は新潟県産の五百万石を父に兵庫県産の山田錦を母にもつ
「究極の酒米」といわれる米。その開発には15年を要した。

越淡麗が必要とされた理由。それは五百万石が品評会に出すような 大吟醸酒をつくる時に
必要な高度の精米に向かなかったためだ。 大吟醸には新潟のほとんどの蔵元が兵庫県産の
山田錦を使わざるをえなかった。 米、水、技術すべてを完結させる「オール新潟」のための米が
必要とされた。

そこで、県醸造試験場と当時の農業試験場が共同開発したのが「一本〆」
しかし、栽培がしやすかったため、肥料を増やし、収量を上げる動きが一部にあり、 品質の低下を
懸念した蔵元に敬遠され、使っているのは契約栽培で徹底した品質管理をする一部の蔵元だけ。

一本〆の反省も踏まえ、酒米としてのうまさにこだわって開発されたのが越淡麗。
背が高く倒れやすい、いもち病にかかりやすいなどの欠点があったが、蔵元と生産者の
協力もあって、2006年から栽培が始まった。

現在、越淡麗は蔵元が農家と契約し栽培している。県醸造試験場もすべての栽培地の
米を管理し、情報面でも五百万石や山田錦に劣らないようサポートし、ブランドを大事に
育てている。
農家との契約が必要という条件ながら、県内96の蔵元のうち72社が越淡麗を使用。
その生産も伸びている。また、蔵元の栽培先確保にもさまざまな工夫がある。


長岡市旧栃尾地区では、街の酒屋さんたちが耕作放棄地寸前の棚田で、
越淡麗づくりに取り組んでいる。中越地震でダメージを受けたふるさとの棚田再生にも
つながっている。
番組コメンテーターの轡田氏は「越淡麗に期待するのはもちろん。新潟には手法、
水、技術にあわせていろいろな酒米を使ったおいしい酒がいっぱいある。地域振興の
最高の手段と活用してほしい」と酒どころ新潟にエールを送った。
越淡麗バーは3月13・14日朱鷺メッセで開かれる「にいがた酒の陣」で再び
企画されている。