ここ数年で人気となりつつある農業高校。
過去5年の公立高校一般選抜の志願倍率では
県内の農業高校4校の倍率は1.48倍と3年連続上昇している。
4校しかないため数字は変動しやすいとは言え、志願者が増えている傾向は
はっきりしている。
最近は農業ブームなどと言われ、関心が高まるなか
農業高校では新たな授業や取り組みが行われている。


加茂農林高校の生産技術科・野菜コースは27人。
このうち半分の14人が女子生徒だ。
生徒たちの食への関心は高く、ここ数年で、食物の生産や加工のコースを
希望する生徒が増えた。

さらにはアンテナショップを設置するという取組みも行われている。
商店街の空きスペースを利用した店で、生徒が作ったものを売る。
果物のジャム、そして野菜やたまご。
開店から地元のお客さんでいっぱいになり、評判は上々だ。
目的は生徒の実践的な取り組み、商店街の活性化に留まらない。
地元で唯一の専門高校としての"存在意義"を示すためでもある。
一方、長岡の高校ではある会議が開かれていた。 長岡農業、長岡商業、長岡工業の3校の生徒が集まっている。 "模擬株式会社"の取締役会。
商業の(Commercial)農業の(Agricultural)工業の(Technology)
頭文字をとって名付けられた「長岡CAT」は去年設立された。

社長をはじめ、専務、常務、監査役まで役員はすべて生徒。
地域のイベントや3校の文化祭に参加し、共同で開発・製造した商品などを売る。
商業高校はイベントの運営や販売、経理を担当、
農業高校は食品の企画や製造を担当する。
工業高校は商品パッケージやテキスタイルデザイン製品の製造だ。
長岡CATの狙いの1つには"土壌づくり"がある。

会社経営を体験し、地域に貢献できる人材を育てる。
挑戦を続ける農業高校。
しかし、取材の中で明らかになったのは卒業後すぐに就農する生徒は
1%にも満たないという状況。
農業問題は、つきつめていけば、所得の問題。
液晶テレビやハイブリッドカーなど次々に高額商品を生み出せる産業と比べて
所得は少ない。不況で農産品の価格も低下している。
農業高校だけで解決できる問題ではない。

しかし、農業高校の卒業生は、ある意味"金の卵"。
朝日新聞の小山田研慈記者はそのための制度を提案する。
その一つは「農業高校と農業大学校、そして農業法人の連携」。
今年、農業高校から、県立の農業大学校にいく生徒が増えたが、その背景には農業ブームなどがあると見られる。
農業大学校は2年間の専修学校大型機械の運転資格なども取得でき、
卒業生は農業法人にとって即戦力となる。3者の連携を今後深めていけば、
"金の卵"を生かしていける。
もう一つの提案は「農業高校に就農専門の学科を新設すること。
かつて新潟にも「興農館」という跡継ぎのための全寮制の農業高校があったが 生徒が集まらず、2002年に廃校となった。
新たに学校を1校つくるのは財政的に厳しいが、
農業高校4校のどこかに「就農学科」をせっちすることは可能ではないだろうか。
農業高校の生徒は、授業でつくった野菜などを地元で飛び込みで売り歩く。
また、家畜の糞の処理なども授業でする。
コミュニケーション能力、忍耐力とも高い可能性がある。
人に強い農業高校卒業生は自信をもってほしい
全国各地で開発・掘り起しが進む「ご当地グルメ」
ひとたびヒットすればその経済効果は大きく、いち早く有名になった
静岡の「富士宮やきそば」は地元のまとめでは2001年から6年間で
217億円に上る経済効果があったという。

新潟でも新たなご当地グルメを!

実は新潟市は市町村別のカレールー購入ランキングで全国1位を誇る。
給食用の食材を扱っている新潟市中央区の「給材(きゅうざい)」。
本業の傍ら、新潟の新たな「ご当地カレー」の開発を進めてきた。

こだわったのが県内産の「米粉」だ。
「麺やパンに米粉が使えるなら、カレーの原料は小麦粉だから、米粉に変えればいいんじゃないかと・・・」という思いつきがきっかけだったという。
そして費やした歳月は4年余り。
口当たりのよい、滑らかなカレールーに仕上げるには米粉と油の配合が
ポイントだった。

そしてついに完成した「米粉カレー」。
夏の販売に間に合ったことでまずはお土産として認知度を高めつつ、
JAなどとも協力し販路を拡大していく方針だ。


一方、佐渡でも開発が進んでいたご当地グルメ。
目をつけたのは佐渡で獲れる天然モノのブリだった。
市内の8つの店の料理人たちが試行錯誤の末たどり着いたのが「ブリカツ丼」。
協力店以外には門外不出のオリジナルの「特製あごだし醤油ダレ」も完成した。 しかし、道のりは容易ではなく、それそれのこだわりを戦わせることもあった。 また、噂を聞きつけた県外のチェーン店が 「ブリカツ丼を」販売する、とも言い出した。
今後は、オリジナル・元祖としての品質を保つことも課題になる。

様々な課題を乗り越えて、ブリカツ丼に、イカながもの小鉢、
各店独自の汁物、デザートを添えて
新ご当地グルメ「佐渡天然ブリカツ丼」は完成した。
年間2万食の販売を目標としたが、販売開始から2週間ほどで1500食を販売。
評判は上々だ。
ご当地グルメは有名になると、真似をされることがある。 現地だからこそできる味、品質を保つことが求められる。 また、売出しには自治体の協力も不可欠だ。 実は米粉カレーは、新潟市や企業が出資した財団からの支援を受け完成した。現在もこの財団からの支援のもと、 複数の企業が新たなメニューの開発を進めている。 新たなご当地グルメが誕生、ヒットすることで地域全体が盛り上がることに 期待したい。 《問い合わせ》 米粉カレー:給材 http://kyuzai.jp/ 佐渡天然ブリカツ丼:http://www.burikatsu.com
ようやく社会実験としてスタートした高速道路の無料化。
ETCを搭載した車の休日割引とは異なり、平日も含めて、全ての自動車が対象。
全国の高速道路では37路線50区間、来年3月一杯までで、
国交省では結果を検証して今後の無料化を検討するとしている。

県内では日本海東北自動車道・日東道の「新潟中央ジャンクション」から、
「荒川胎内インターチェンジ」まで、およそ47キロ。
普通自動車の場合、片道1400円の利用料が無料となる。

高速道路無料化の目的の一つ「地域経済の活性化」。
輸送コストが安くなることで商品そのものの価格が下がることはあるのだろうか。


消費者にとってはうれしい。
しかし、市場関係者によると、日当東の場合、関越道や北陸道と違い、輸送に使われるメインの高速道路ではないこと、無料となる区間が短いことから

一方、沿線の観光地の期待は高い。
村上市や新発田市、聖籠町などの5市町村は、共同キャンペーンとして
飲食店や日帰り温泉で利用できるクーポン券の配布を始めた。
特に瀬波温泉では、日東道を利用した宿泊客を対象に、
先着2000台限定で、現金1000円をキャシュバックする。


チャンスを狙っているのは、県内だけではない。
日東道から、さらに北上した、お隣・山形県のあつみ温泉・萬国屋では
映画撮影地として人気の庄内映画村とタイアップ。
宿泊客は割引金額で入場できるプランを設定。高速道路無料化での集客に
高い期待を寄せている。
そして無料化実施後2回目の週末。
ふたたび瀬波温泉を訪れてみると
ホテルのロビーには大勢の客がいたが・・・


実はほとんどが日帰り入浴の客。
まだ、宿泊客の増加にまでは至っていないという。
どうやら、高速道路利用者の多くは、無料化で免れる出費、
たとえば普通車で日東道を往復した場合の2800円という金額を
大幅に上回るような出費はしていないらしい。
一方、高速道路の無料化で悪影響が出ている場所も。
それは国道沿いの道の駅。
無料化の実施にあわせて、それまで訪れていた多くの観光バスの足が
途絶えたという。

高速道路無料化は期待される経済効果以外のものをもたらす可能性もある。
今後、無料区間が拡大された場合、新潟県へ観光客が増えるだけでなく
県外に人が流れる可能性もある。
無料化の効果を挙げるために高速道路沿線だけでなく
県全体で魅力ある街づくりが必要になる。
県内の小学校の修学旅行の行き先は、最も多いのが佐渡。
その次に多いのは、近年、福島から東京に逆転した。

十日町市松代の松代、奴奈川、孟地小学校の6年生が修学旅行で向かったのは東京。
去年までの佐渡から変更になった。
メインイベントはグループ活動。
テレビ局見学などの「メディア」・博物館見学の「ヒストリー」・職場体験の「キャリア」の
3グループに分かれる。とは言え東京の観光名所めぐりも盛りだくさん。


一方、東京・足立区から林間学校「自然体験教室」として魚沼市を訪れた中学生。
東京との余りの違いに戸惑いつつ、まずは田植え体験。


この自然体験教室は魚沼市が誘致したもの。
秋までに足立区の全ての中学校から5000人の生徒が訪れる。
誘致の背景にはいまだ残る中越地震の影響の影が。
地元の民宿では地震の発生前までは、定期的に林間学校や合宿の宿泊客を受け入れていた。
しかし、地震後、その数は減少。復活のきっかけを探していた。


自然体験居室2日目は登山。およそ30度の暑さの中、生徒は疲れた表情。
しかし、山頂には疲れを忘れ去るほど美しい魚沼の山々が広がっていた。

いつのまにか生徒たちの魚沼への印象が変わっていた。

一方、十日町市の子供たちはいよいよメインイベントのグループ活動がスタート。
「キャリア」グループの子供たちが最初に向かうのは葛飾区亀有のガラス工芸工房。

しかし、初めての地下鉄に戸惑い気味。
なんとか工房に到着。伝統工芸を体験することができた。
職人も「東京にはいろいろな顔があるが、伝統工芸をやっている職人がいることを
知ってもらえてうれしい」と語る。

続いて向かったの上野動物園。
飼育員の仕事に迫る。
動物たちのお腹を満たす餌の倉庫。まさに裏側に潜入だ。

あっという間の1泊2日の修学旅行。
東京だからこその経験、場所、出会った人からの話は、子供たちに何を残したのだろうか。

グループ行動を通じて、通常の観光とは違った東京の一面を見ることができた子供たち。
一方で、改めて松代のよさが分かったとも話す。
修学旅行は勉強と発見の旅。改めて地元の良さにも気付いてほしい。
また、林間学校などを誘致することで、多くの人に新潟の良さを知ってっもらう
きっかけにもつながるのではないだろうか。