バックナンバー 2010年8月

 

おおさど丸.jpg

今月11日に故障した新潟と佐渡の両津港を結ぶ

カーフェリー「おおさど丸」。

幸い故障の程度は軽く、10月1日にも運航が再開される見通しとなった。

一方、佐渡市などから声が上がっている替船の運航は、

今のところ見込みはないという状況。

また、県は格安ツアーを組むなど延べ2万7000人の観光客を

新たに佐渡に誘致する支援策を発表している。

しかし、 ここまでの問題の影響は当然小さくない。

お盆の時期の新潟両津間のカーフェリーの利用は

去年の同じ時期に比べ乗客は23000人、車両は3000台減少。

宿泊のキャンセルも相次いだ。

また、ジェットフォイルは8月15日と27日にトラブルが起きて、一時欠航となった

アースセレブレーション.jpg 対応するスタッフ.jpg

混乱がとりあえず収束した後に開催され

今年も盛り上がりを見せた佐渡・恒例の「アースセレブレーション」。

その裏では会場への直行バスの増便など

スタッフが対応に追われた。

当然、来場者もカーフェリーからジェットフォイルへの変更など突然予定変更を

強いられた。

お盆直撃.jpg

11日に故障した「おおさど丸」。

影響はお盆の混雑を直撃した。

新潟港・両津港ともキャンセル間チンも乗客で混乱。

観光への影響は大きく、お盆の時期で分かっているだけで佐渡全体で

1000人以上の宿泊のキャンセルがあった。

さらに、物流の遅れ、品物の不足など、市民生活にも大きな影響が及んだ。

キャンセル待ち.jpg宿泊キャンセル.jpg

島の生活にも影響を及ぼし

佐渡汽船が「ライフライン」であるという事実を改めて浮き彫りにした。

ライフライン佐渡汽船.jpg

波紋が広がる佐渡汽船のカーフェリー故障問題。

その背景、原因について佐渡汽船・小川健社長を直撃した

小川社長.jpg

 

Qライフラインとしての認識について

「それは当然あった。対応への批判の声も含めて対応できる会社に。それだけの利益を上げる健全経営をしてそれが可能になる。そうならなければいけない」

Q「顧客第一主義」という意識は

「もちろん従業員と話していた。しかし、こう言う状態では十分だったとは言えない。一つのきっかけとして見直すとしか言えない」

 

Q乗客への対応・混乱を招いたことについて

「(当時は)役員も乗船ロビーに行って現場の指導にあたり全社体制で対応していた。車が渋滞しないようにカーフェリーに載せて出港することを第一に対応していた。やむを得なかったといっては申し訳ないが、お盆期間中はおそらく(十分な)対応はできなかった」

 

Qなぜ十分な対応が取れなかったのか。

「ここまで混乱した状態は誰も想定していない。長期結構した場合のマニュアルもなかった。そうしたこともあり、今までのトラブルに対応した延長線上で対応していた。しかしその想定を超えていた。」

 

おおさど丸はエンジンの減速機部分の故障。

就航から20年以上がたち老朽化も考えられが

「老朽化したから走れない船を使っていたといわれても困る。きちんとメンテナンス、検査をしていた。佐渡市にはおおさど丸に替わる船の建造をお願いしている。予定通りお願いできなかった場合に特別修繕をするのか。現状の体力では自社で作るのは難しいが、建造して今後の経営を相談するのか。(今回の問題は)なんらかのことをやらなければいけないという結果がでたのかと思う」

 

Q問題が再発した場合は

「再び問題が起きた場合、基本的には今回と同じ対応。手早くスマートにやるとしか言えない。今回の件をきっかけに一つ一つ会社の体制を見直したい」

おけさ丸.jpg

 

全国のほかの船舶会社でも今回の佐渡汽船のようなトラブルの経験はなく

これに対応するマニュアルはないという。

そういう意味では、非常にまれな大きなトラブルといえるかも知れない。

しかし、会社側の事情と乗客を混乱させた対応は別問題。

今回のインタビューで小川社長が強調したのは

想定外・マニュアルがなかったということ。

ライフラインを預かる会社としての危機意識が問われる。 

今後の同様の問題を回避するために代替船を確保することが確実だが

経営面から困難なことは理解できる。

しかし万が一の事態の被害を常に最小限にする努力をすべき。

リスクヘッジの時代。

他の船会社も、是非、参考にして対応を見当して欲しい。

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こぶしだけ.jpg

この夏 小学生が挑戦した15日間の大冒険。

それは長野県の源流から 新潟県の河口までの367キロを 

自転車やボートで下る旅。

 せっかくの夏休み。普段経験できない「ダイナミックなアドベンチャー」で

子ども達の力を育てようと、妙高青少年自然の家が企画しました。

 

源流まで.jpg源流.jpg

最初に向かったのは信濃川の源流。長野県の甲武信岳の登山

大人でも3時間かかる 山登り。

班ごとに 源流をめざします。

険しい道が続く中、なんとか源流に到着。

そこにまっていたのは大河の源流とは思えない小川。

でも冷蔵庫に入れいているよりも冷たい水でした。

 

ねんざ.jpg 山頂へ.jpg

ある班では途中でメンバーの1人が足をねんざして、途中で下山。

残りのメンバーは、悔しい気持ちで山を降りたメンバーの分まで

源流の先にある山頂を目指しました。

さらにマウンテンバイクでの峠越えなどを乗り越えて10日目。 

この日から 手漕ぎのボートで 信濃川を下ります。ボート.jpg

「がんばるぞーおー。」

いつもの班ごとに別れて ボートに乗船。

「いっせーのーで。いちに、いちに、いちに、いちに」

「休まないで」「休まないで」「休まないで」

いつの間にか、呼吸を合わせて、掛け声を掛けながら

力いっぱいボートをこいで行きます。

力あわせて.jpg手漕ぎ.jpg

 

キャンプ12日目で ようやく新潟市に到着。

ゴールまで あと7.5キロです。

メンバーに内緒でスタッフが用意していたものがあります。

 それは両親や家族からの手紙。

旅の中でみんな仲良くなったとは言え、

家族を思うとほんの少しだけ寂しくなります。

ちょっぴり涙が出てしまったのは家族の愛情の証。

旅のゴールに向けて元気もわいてきました。

手紙.jpg 

ゴールまでラストスパート。手づくりのいかだで ゴールを目指します。

367キロの旅 最後の挑戦です。

 

いかだ②.jpg けんか.jpg

「がんばるぞー」「おー」  「がんばれー」

 

いかだは およそ 時速1キロ。 どの班も 順調な スタートです。

言葉の行き違いから時には衝突することもありました。

でもそのたびにみんなで話し合い、解決し、絆を深めました。

 気持ちをあわせて・・・ゴールを目指します。

 そしてついにゴール。

それは旅の終わりでもありました。

ゴール.jpg お別れ.jpg

「チームの人がいってた言葉でつらいことがあれば、楽しいことがある。これからはその言葉を心にしまって進んで生きたいです」

 

みんなで迎えた 旅の終わり。

新しい仲間に、そして 新しい自分に出会った夏でした。

きっとみんなにとって、一生の思い出、一生の友達ができたのではないでしょうか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長岡市消防本部が中学生を募集した「防災リーダー育成講座」。

1泊2日の消防訓練体験で県内初めての取り組み。

中学生に防災の意識を持って欲しいという狙いがある。

訓練体験.jpg消防団.jpg

その背景にあるのが地域防災にあたる消防団の状況。

長岡市の場合、人口に対しにはおよそ4400人の消防団が必要とされている。

しかし、現状は4200人とまだ足りない。

若い世代の加入が進まず、高齢化もあり減少傾向にある。

今回の講座は30人の応募に対し35人の中学生が集まった。

彼らのような存在に対する消防団の期待は高い。

司令室.jpgはしご車.jpg

訓練はまずは消防の仕事を知ってもらうことから。

司令室には一日に30件ほどの通報があり、見学の合間にも通報が入った。

はしご車は高所災害で出動。高さは40メートルに達する。

暗視カメラ.jpg簡易ベッド.jpg

暗視装置はわずかな光を3万倍にして暗闇の中での捜索などに使う。

簡易ベッドは災害時に隊員が休むためのものだ。

1日目は無事終了。

初めての体験に生徒たちは驚きの連続だっただろう。

退院.jpg

しかし、本番は2日目だった!

この日は34度の炎天下。

待っていたのは消防隊員と同じ訓練だ。

酸素マスク.jpg煙.jpg

 

まずは煙が充満した暗闇の中を空気ボンベを担ぎながら進む訓練。

ボンベと面体の重さは10キロ!

マスク②.jpg

そして水平にはったロープをわたる訓練。

ロープの距離はおよそ20メートル  

命綱はつけているが、気を抜けば当然危険な訓練だ。

ロープ渡河.jpgろーぷ②.jpg

なぜ実際に厳しい訓練を体験させたのか。

長岡市消防本部のねらいは、

消防の仕事に興味を持ってもらうこと。

そして、その重要性を知ってもらうことにあった。

垂直.jpg

そして2日間のおわり。

隊員は、これまで度々起きた災害の中、自分の命を危険にさらしながら

救助に当たってきた経験を中学生に伝えた。

災害は日本国内で発生する。

そこに対応するには強いリーダーシップ。

そして災害を人事と思わないで、自分のことのように考えて

対応することが必要だという。 

災害.jpg

 

 中越地震や中越沖地震の際には避難所で

中学生が積極的に手伝いに動いていた

中学生くらいになるといざというときは頼りになる存在。

大人がやることの手伝いくらいは十分にできる。

 

裏切らない.jpg

今回参加した中学生は当時はまだ小学校の低学年で

そこまではできなかったかも知れないが

今後、万が一の際には、率先して、周りをリードする働きが期待される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、人気となっている工場見学。

理由としては、身近な商品や意外な商品の製造工程、

企業の裏側という、なかなか見ることができない部分をのぞけること

1人でも家族連れでも楽しめるということ

そして、基本的には無料である、ということがあげられる。

JALツアー.jpg

阪急交通新潟支店が

夏の人気ツアーにしようと始めて企画したのが

JAL整備工場見学ツアー。

夏休みに家族向けのツアーを企画したいという阪急交通社と

経営再建を図る中、信用回復に努めたいJALの思惑が一致した。

バスツアー.jpgレストラン.jpg

家族連れが主なターゲットで参加費は大人1人1万円(小学生は2000円引き)。昼食は空港に隣接したホテルで機体を間近に見ながらのバイキング。

M1.jpg

JALメインテナンスセンターでついに、飛行機の巨体が目の前に。

M1ハンガーはおよそ1週間かけて、自動車で言う「車検」のような

細かい検査をするための工場。

5グループが3交代で年中無休の24時間体制。

スタッフにはお正月もクリスマスもないという。

 M2.jpg

M2ハンガーではフライトの合間の比較的簡単な整備をする。

めったに見られない飛行機の姿に子供も大人も大満足だ。

 

一方、工場見学を受け入れているのは

JALのような有名企業ばかりではない。

 

鉄.jpg クレーン車.jpg 

柏崎市のリサイクル工場「ニイガタ・クリーンメタル」。

自動車の車体を粉砕、分別し

再利用できる鉄にするまでを見学できる。

自動車の車体は鉄やアルミ、プラスチックなど合わせておよそ600キログラム。

その内7割が資源としてリサイクルできる。

シュレッダー.jpg

1日に処理する台数は400台から500台。

実は県内最大手の処理工場の一つだ。

 

一方、こちらは長岡市の米菓メーカー「岩塚製菓」。

岩塚製菓.jpg

 

この日見学に訪れたのは東京・品川女子学院の2年生の生徒。

岩塚製菓が品川女子学院からの見学を受け入れたのは去年から。

当然、企業PRが目的の一つ。

 

撮影NG.jpg ふわっと.jpg

 

しかし、それだけでは終わらなかった。

去年見学に訪れた現在の3年生と商品開発のコラボレーションに発展。

プレゼン.jpg

 

来年春の新商品発売に向けて、双方とも真剣に取り組んでいる。

 

槙社長.jpg  

 

JAL工場見学ツアーは

今年から新潟に出店した阪急交通社新潟支店の

「有名企業と組んで夏休みの家族向けに

工場見学ツアーを企画したい」という狙いと

経営再建の問題があり、見学を通して、

がんばっている姿を伝えたい、というJALの意向が合致した。

「ニイガタ・クリーンメタル」は

産業廃棄物を扱うというと、何をやっているか、どんなことをやっているか

わからずないt、というイメージを払拭し、リサイクルの現場を知って欲しい

企業PRというより「信用性」「透明性」を高めたいという目的がある。

岩塚製菓が比較的年齢層が高齢になりがちの客層を、若い世代のアイディアを取り入れることで幅広い世代に広げたいという目的があった。

 

県内では見学ツアーを実施して人材確保につなげる企業もあるという。

工場見学を具体的な企業のメリットにつなげる動きがおきつつある。

 

《ツアーや見学のお問い合わせ先》(*いずれも平日のみ)

・阪急交通社 新潟支店:0252407755

・ニイガタ・クリーンメタル:0257-21-3344

・岩塚製菓(広報):0258-92-4111