「絆 あすへつないで」
2回目は旧栃尾市の半蔵金集落です。
5年前の中越地震で、旧山古志村に隣接する旧栃尾市の半蔵金集落は
一時孤立。地盤が崩れるなどし、多くの家屋が全壊したことで
住民の半数、50世帯が故郷を離れる事になりました。
実はUX、1996年にすでに限界集落へと向っていたこの半蔵金で
唯一の小学生を1年間に渡って密着取材。
今回、その時半蔵金に通った馬場謙一記者とともに
冨高由喜アナが今の半蔵金を歩きました。
その時小学3年生だった「飯塚渉」君は大学4年生。
就職も決まり、すっかり大人の男性に。
馬場記者との感動の対面!と思いきや、
お互い恥ずかしいのか、目を合わせない始末・・
それでも話すうちに昔の満点笑顔を見せてくれました。
一家は「全壊」となった家を離れ、現在、長岡市の中心部近くで
新しく家を借りて住んでいます。
地震がなかったら離れる事はなかったと寂しそうな父の敏弘さんとは違い、
故郷へ戻りたいという思いは今はないという渉君。
それを聞いて、複雑な表情のおばあちゃん・・・
新しい人生を歩み始めている一家には
それぞれの思いが交錯していました。
集落がある山の中腹に位置する諏訪神社。
ここには市の重要文化財「半蔵金の大杉」と「半蔵金の大ケヤキ」がありましたが、
大杉は地震のために根元の土が削られ、その年の大雪もあって
年明け元日の早朝、大杉は倒れてしまいます。
大ケヤキも同じような危険があることから伐採することになりました。
小さい頃からケヤキや杉に登って、遊んでいたという、今年73歳の椛沢区長。
地震当時の区長は既に亡くなり、椛沢区長は石碑を建立することにしました。
そして今、岩手県で大杉の破片がクローン再生され苗木が育っています。
「次の世代に集落の今後を押し付けるわけにいかない」といいつつ、
その苗木に未来を託し、来春、植栽する予定です。
地震によって集落を離れた人、残った人、それぞれの自宅には
伐採したケヤキの端材で表札が作られ配られました。
今もそれぞれの家を見守っています。