長岡市与板地域。
ここに、全国に誇る伝統工芸が息づいています。
それが、大工道具などで使われる「打刃物」。
戦国時代から400年以上にわたり受け継がれてきた鍛冶技術です。
打刃物職人の1人、
カンナの刃を作る水野清介(みずのせいすけ)さん。
水野さんが作るカンナは全国の宮大工に愛用され、
出雲大社を始め、国宝や重要文化財の修復にも使われるそうです。
そんな水野さんのもとへ、先月、北海道から新弟子が入門。
北海道からやってきた似鳥透(にたどりとおる)さんです。
実は水野さんにとって、弟子をとるのは初めての経験。
これまで弟子入り志願者はいたそうですが、経済的な事情で断ってきたそうです。
しかし今回、長岡市の市民団体が協力。
クラウドファンディングを立ち上げ、弟子育成に関わる資金を確保できたのです。
今は毎日8時間、似鳥さんに付きっ切りで技を伝授しています。
自身の年齢も考え、本来であれば15年はかかるところ、修業期間は5年以内を目指します。
伝統技術の継承。師弟の挑戦は続きます。
「水野鉋製作所」
0258-72-3307