阿賀町でクマに襲われた80歳の男性がその時の様子を語りました。「クマを投げ飛ばした」と話し、まさに一瞬の出来事でした。

今月17日の午後6時すぎ、80歳の男性は所有するニワトリ小屋の様子を見に行ったところクマに遭遇しました。

■被害に遭った男性(80)
「自分もここまで来たら…クマも人を察知して、入った所から出てきた。瞬間に出てきたクマをこう左手で投げた」

とっさにクマを投げ飛ばし、足で蹴ったところクマは水路に沿って逃げたそうです。
猟友会の会員だったという男性。幸い、顔を軽く引っかかれただけですみました。
しかし、小屋の中で飼っていたニワトリは約60羽のうち半数が死んでいました。近くには中学校や民家があり、男性はクマが再びニワトリ小屋に来る恐れがあるとして、残ったニワトリの処分を町役場に申し出ました。

■役場職員
「基本的には、もう処分するつもりでいますか？」
■男性
「うん。それで…」

処分には1羽1000円かかり、町は補助も考えるといいますが、基本的には所有者負担になるといいます。
今年、県内でクマに襲われけがをした人は10人となりました。
阿賀町と警察は周辺のパトロールを強化するなど注意を呼びかけています。