2023.11.09「クマ出没」痕跡がいたるところに 危険箇所を緊急チェック【新潟・長岡市】
クマの痕跡がいたるところに
県内でもクマによる被害が相次ぐ中、長岡市は目撃情報が多く寄せられている栃尾地域で出没の危険がある場所を緊急点検しました。
山里に集まった市の職員や猟友会のメンバー。あたりを確認するとところどころにクマ出没の痕跡がありました。
■メンバーら
「これがクマが来た足跡」
「そこに爪痕があります。のぼった跡が…」
長岡市の栃尾地域では10月末時点で62件のクマ目撃情報が報告されています。
3日には畑で作業中の60代女性が襲われ、頭や腕などにケガをしました。
長岡市は9日、北荷頃区・田之口区の2つの地区で目撃情報や痕跡があった場所を緊急点検しました。
■メンバーら
「住宅のそばですけど、さっきと同じ枝が折れてるでしょそこにクマが来た」
「間違いなく上まで登ったこんな住宅の真ん中に来るんですよ」
住民の生活空間のすぐ近くにまで近づいていることがわかります。
クマが木に登り果実を食べた際にできたと見られる枝の塊「クマ棚」もありました。
餌を食べにくる「果樹」もチェック。果実が収穫してあるか、木に登りづらいように対策がしてあるかなどを確認します。
しかし集落には果実を付けたままの木がありました。
■区長
「これからでも遅くないので柿の木やクリの木をなるべく切っていただきたいとお願いしようと思っている」
樹木を伐採することが一番の対策になるといいますが、住民が高齢化し対応できないところもあります。地域での対応が課題となっています。
■区長ら
「夜・早朝は外に出ないと区民に周知をしていく」
「シャッターを閉めると呼びかける」
長岡市は地域ごとの特性を反映したクマ対策を講じる方針です。