「仮想通貨を売買する権利の購入費」などとして、70代の女性から現金2000万円をだまし取ったとして、57歳の男が逮捕されました。

詐欺の容疑で逮捕されたのは、東京都足立区の無職の男（57）です。
警察によりますと男は2017年1月ごろ「仮想通貨を売買する権利の購入費」及び「購入手数料」の名目で金をだまし取ろうと考え、権利など存在しないにも関わらず、70代の女性に「仮想通貨を売買するための権利を購入しなければならない。代金として2000万円が必要です。」「1年半後に資金化でき、1700万円の3倍は最低でも保証されます。」などと噓をつき、自身の口座に現金2000万円を振り込ませてだまし取った疑いが持たれています。

2人は仕事の関係で面識があり、男が会社の役員、女性が会社の顧客の関係でした。
2021年6月、被害にあった女性から「仮想通貨の売買ができず、資金化もできない。詐欺なのではないか。」と警察に相談があり、警察はその1年後に女性から告訴状を受理し捜査を進めていました。

調べに対し男は「受け取った2000万円を自分で使用したことに間違いはないが、最初からだまし取るつもりはなかった。」と容疑を一部否認しているということで、警察が詳しい調べを進めています。