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2023.09.13「原発事故の検証」総括を公表 花角知事「重要な材料」柏崎刈羽原発再稼働の是非めぐる議論 本格化へ【新潟】

「原発事故の検証」総括を公表 花角知事「重要な材料」柏崎刈羽原発再稼働の是非めぐる議論 本格化へ【新潟】
【資料】柏崎刈羽原発 再稼働巡る議論は
県は独自に進めて た「福島原発事故に関する3つの検証」の総括報告書を公表しました。花角知事が「柏崎刈羽原発再稼働の議論の前提」と位置づける検証がまとまったことで、いよいよ再稼働の是非について本格的な議論が始まります。

■花角知事
「結果的には各委員会の報告書の間に矛盾や齟齬は無いと確認した。以上で取りまとめが終わったので、今後は県として柏崎刈羽原発に関する議論を進めていくことになる。総括も含めてこれまでの検証の報告書は重要な材料になる」

2012年に始まった3つの検証は、今年3月までに各委員会による4つの報告書が出揃いましたが、取りまとめを担当する検証総括委員会の池内了前委員長と県との意見が対立。県が自ら取りまとめを進めてきました。
県は今後、公聴会やシンポジウムなどを開き県民の意見を聞く考えですが、具体的な予定は決まっていません。

■花角知事
「再稼働についてこれから議論をする中で、いろんな声を聞きながら私自身の判断も考えていきたい」

県議会・各党会派の受けとめは。

■自民党県連 岩村良一幹事長
「県民や関係者の議論の材料になるようにまとめてくれたと考えている。国の方針が、規制委員会の検査の結果も出ていなければ東京電力の適格性という根本的な結果も出ていない。それがないままにどう議論を進めるかは悩ましい。」
■未来にいがた 大渕健代表
「避難に関する検証はあまり例がないもので非常に意義があると受け止める。最後の取りまとめのところで当初予定していた形にならなかったのは残念。」

一方、原発の地元・柏崎市の桜井市長は「福島事故の検証であるべきものが本来の目的を見失い、柏崎刈羽原発の課題の検証に変わった。福島事故の検証から新たな方向性を見出す試みもあったが意見の両論併記で終わるなど〝総括〟はできていない」と批判しています。

そして池内氏も受け止めを述べました。

■池内了前検証総括委員長
「全体の意見が揃っているかにみえるが、見かけ上の問題を拾い上げただけであり、取り上げられていない深刻な問題もあるだろうということ、福島事故に限ったのは県が意図的に行ったことだと思う。どこに問題があったかまで書かないと本当の安全文化を作ることはできないと思う。そういうことまで踏み込んだものでなくてはいけない。その意味では総括報告書ではないと私は思っている。」
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