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2025.04.17「多様な意見は二者択一では把握できない」最大会派・自民党〝否決〟固める 県民投票条例案の成立は困難に【新潟】

「多様な意見は二者択一では把握できない」最大会派・自民党〝否決〟固める 県民投票条例案の成立は困難に【新潟】
最大会派・自民党〝否決〟固める
18日の採決を前に、論戦が大詰めを迎えています。柏崎刈羽原発の再稼働の是非を問う『県民投票条例案』が県議会で審議されました。2日目は質疑が開かれ、各会派の条例案への態度、賛成・反対が見えてきました。

17日に続き、多くの人が傍聴に訪れた臨時県議会の一般質問。
自民党は-

■自民党 与口善之県議
「責任を持ちえない県民がする意思表示は、有効な判断材料にならないのでは。」

■自民党 荒木法子県議
「県が国から再稼働に向けた理解要請を受けている今では、県民投票を行う段階を逸しているのではないか。」

県民投票に否定的な見解を示しました。
野党系会派の未来にいがたは-

■未来にいがた 小林誠県議
「知事が県民の意思を推しはかる手段としては、二者択一こそが最も傾向がつかめる手法に他ならないのではないか。」

■未来にいがた 諏佐武史県議
「選択肢設定者の恣意性の排除、あるいは解釈をゆがめないためにも二者択一が望ましい。」

一方で-

■未来にいがた 上杉知之県議
「県民にも色々な意見があるということで、幅広くグラデーションのある意見を〇か×か二者択一と言うのはなじまないだろう。」

4人中3人が賛成しましたが、1人は慎重姿勢を示し対応が分かれました。
同じく野党系のリベラル新潟は、2人とも賛成論を展開。

■リベラル新潟 大平一貴県議
「多くの県民の意見を2択で聞けるメリットがある。逆に、公聴会や首長・県議会では多様な意見を聞くことはできるが、数は限られている。」

一方、真政にいがたは2人とも反対意見を述べました。

■真政にいがた 八木清美県議
「感情的なしこりが残り、住民の分断・行政への信頼の低下などさまざまな不利益が全県民に及ぶことが懸念される。」

公明党は賛否を明確にせず、無所属の馬場秀幸県議は「県民投票を実施すべきだ」と訴えました。

17日も、二者択一では課題があると繰り返し慎重姿勢を示した花角知事。野党系会派からは知事選で訴えた「県民に信を問う」手法に質問が集中しました。

■未来にいがた 牧田正樹県議
「明日、採決しないといけない。知事からこの場で〝信を問う方法〟を明らかにしてもらいたい。」

■花角英世知事
「ですから、これから検討し、いずれ答えを出そうと思っている。意思を確認するということは申し上げている。その確認する手法は、今の段階で決めきれない。」

■リベラル新潟 大平一貴県議
「(信を問う際)どのような基準で明確で重い方法と判断しているのか、明らかにしていない。」

■花角英世知事
「リーダーとして出した判断・結論に対する責任の取り方として、最も明確で重い方法だ。」

■リベラル新潟 大平一貴県議
「そこまで言ったらもう『知事選挙で決める』と言ったらどうか。」

2日間の論戦を終え、18日の採決はどうなるのでしょうか。
条例案は議長を除く52議席のうち、過半数の賛成で成立します。32議席を占める最大会派の自民党は、質疑のあと18日の対応を決めました。

■自民党 岩村良一幹事長
「多様な意見は二者択一では把握できないことを主な理由として、明日の採決は〝否決〟する。」

このため、原発再稼働を巡る『県民投票条例案』は成立しない公算が大きくなりました。
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