拉致被害者の蓮池薫さんが中学生と高校生を対象に講演会を開き「拉致問題解決への力は皆さんにある」と訴えました。

講演は新潟明訓中学校・高等学校の生徒およそ360人に対して行われました。

■拉致被害者　蓮池薫さん
「残された家族の皆さんの本当に生きているとは信じているけれど、生きているかどうか確認出来ない…このもどかしさの中で日々苦しんでいらっしゃるということを、是非みなさんに知っていただきたい」

蓮池さんは「北朝鮮は日本よりアメリカを見て動いている」としたうえで「日本ともう1回交渉をしようと、北朝鮮を振り向かせるチャンスは今しかないと伝えて欲しい」と訴えました。

■中学3年生
「活動することは難しいと思うんですけど知っていくということは大切だなと思いました。語り継ぐみたいな」
■中学2年生
「いろいろな人に今の現状を知ってもらって、外国の人や北朝鮮の人とかに見てもらってシェア（して）皆に広めていくことが解決の一つになると思います」

終了後は、さらに30人ほどの生徒たちと1問1答の「座談会」にも臨みました。

■拉致被害者　蓮池薫さん
「20年過ぎて増々これ（拉致が）静まってしまったら、どうしようかなという焦りみたいなものがありますよね。確かに。こんなに皆さん関心を持ってくださるのかなとメモがビッシリ。メモが書いてあったので感動しました」