2023.11.13「結果が出なければ0点 政府は全力を」…横田めぐみさん拉致から46年前に 家族の叫び【新潟】
拉致被害者 親子の再開を 政府の覚悟を
11月15日で横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから46年になります。その日を前に11日、新潟市で拉致被害者の救出を求める集会が開かれました。
2005年に始まった「忘れるな拉致 県民集会」。11日に新潟市中央区の「りゅーとぴあ」で開催されました。
めぐみさんの母・早紀江さんは体調がすぐれず自宅のある川崎市から中継で思いを伝えました。
■横田めぐみさんの母・早紀江さん
「一回倒れたときはこれで終わりなのかなというところまで来たのですが、自分で息を吹き返して、日本の皆さんが一つになって力を合わせて救出していただきたいと願っている」
拉致被害者家族会の代表を務める、めぐみさんの弟・拓也さんは、「親世代が生きている間に拉致被害者が帰国しなければ全面解決ではない」と訴えました。
■家族会 横田拓也代表
「私の母・早紀江の夢は、姉と、誰もいないところで空に浮かぶ雲をみながらやっと自由になったねという時間を持ちたい。こんな当たり前のことを願っているんです。私は絶対諦めるわけにはいかない。絶対に負けない。」
拉致被害者の曽我ひとみさんは、一緒に拉致された母・ミヨシさんへの思いを語りました。
■曽我ひとみさん
「とにかく元気でいてくださいそして絶対に諦めずに待っていてください」
今年5月、「日朝首脳会談の実現を目指す」とした岸田総理に対し、北朝鮮の外務次官が「会えない理由はない」とコメントしています。
集会に先立ちめぐみさんの拉致現場を視察した工藤彰三内閣府副大臣は、解決に向けた決意を述べました。
■工藤彰三内閣府副大臣
「しっかりと働きかけ様々な情報をとり、来年には皆様が集まらなくて「おかえりなさい」と言えるようご祈念申し上げる。しっかり頑張ってまいります。」
拉致の可能性が排除できない特定失踪者の家族も早期救出を求めています。
■特定失踪者・大澤孝司さんの兄 昭一さん
「私もあと何年持つかわかりませんが弟とせめて一回会ってみたい。全拉致被害者の一括帰国をと言われていますが果たして特定失踪者がその中に入っているのか。」
工藤副大臣には3万人を超える、拉致被害者の救出を求める署名が手渡されました。
■家族会 横田拓也代表
「言い過ぎを承知で誤解を恐れずにいうと結果がでなければ0点です。日本政府には全力をかけて国力をかけて1人残らず全拉致被害者を返すように求めていきたい。」
拉致被害者の救出へ、日本政府の覚悟が問われています。