2023.09.19「誰も置いていかない金融を」南魚沼市・塩沢信組が長野エリアに進出「ゆきぐに信用組合」発足【新潟】
「ゆきぐに信用組合」認可 県境超え 長野も営業エリアに
地域に根差した金融機関の新たな取り組みです。魚沼地域を地盤とする「塩沢信用組合」が営業エリアを長野県の一部まで拡大し、「ゆきぐに信用組合」として新たなスタートを切りました。
南魚沼市塩沢にある本店にも真新しい看板が掛けられました。塩沢信用組合、改め「ゆきぐに信用組合」の誕生です。
新潟財務事務所では小野澤一成理事長に営業エリアと名称の変更についての認可許可書が渡されました。
塩沢信用組合はこれまで南魚沼市を中心に魚沼地域で店舗を展開してきました。今回、新たに小千谷市や十日町市の松代・松之山、さらに県境を越えて長野県栄村への営業エリア拡大が認められました。
信用組合が近隣の県に進出するのは異例です。
■ゆきぐに信用組合 小野澤一成理事長
「目指しているのが『金融包摂』いわゆるどなたも置いていかない、皆を引き連れてお年寄りも子どもも皆引き連れて明るい地域を作っていければと思っております」
新たにエリアに入る長野県栄村の人口は約1600人。JAと郵便局以外に金融機関はありません。
■ゆきぐに信用組合 小野澤一成理事長
「金融機関が撤退していってしまう。いわゆるそのために過疎になってしまう尚且つ金融難民・金融弱者という方たちが 生まれている。これを誰かが面倒を見る、誰かがその支援の手を差し伸べる」
新たな営業エリアでは常設の店舗を置かず、公共施設の空きスペースを使った出張窓口の開設や、郵便局へのATM設置などを進める方針です。