橋から飛び降りようとしていた高齢者を助けた男性に警察から感謝状が贈られました。勇気ある行動をとったのは73歳の元消防署長です。新潟市の秋葉警察署で感謝状を受け取ったのは鈴木信夫(73)さん。鈴木さんは4月25日の午前8時ごろ、高さ10mほどの橋の欄干にいる高齢者を発見しました。

毎朝の日課の散歩中だった鈴木さんは、この階段を下りているときに靴と杖がそろえて置いてあるのを見つけました。横を見たところこちらの欄干の外に身を乗り出し、今にも落ちそうな男性を発見したということです。

■鈴木さん
「欄干に捕まってましたからね、ただ足は欄干の目隠しのところにかけていたのか、ちょうど足をかけて体をこう支えていたみたいで」

男性は80代。捕まってはいるものの落ちる寸前でした。

■鈴木さん
「体が向こうに行ってましたので、腰の部分をベルト一緒に持ち上げた。現役のころはそういう場面にいろんな場面で遭いましたからね」

元消防士の経験を生かしたとっさの判断。
鈴木さんは男性を助けたあと110番通報しました。

■鈴木さん
「何してたんねって聞いたら下を見ていたって、それと、おれもう腰が悪い、心臓も悪い、って色んな体の不調を訴えられたので、じいちゃん私もそうですよって、私もそういう風な病持ってますよって、そんな話をパトカーが来るまで」

救助した男性の家族から感謝の電話があったといいます。

■鈴木さん
「本当にありがとうございましたと。伺ってお礼を、というので、そんなことはしないでいいからおじいちゃんを大事にしてくださいと、ただそれだけです。」
「(すでに)飛び降りてなくて良かったなと、すぐ救助できたんで、その時間帯がちょうど(わたしの歩いていた時間で)良かったなって」勇気ある行動が1人の命を救いました。