2025.02.25『北の砦』を高校生が見学-地域医療の現場で医師の仕事体験【新潟・村上市】
医師の仕事を体験
村上市のJA県厚生連村上総合病院で、医療分野に関心を持つ高校生を対象にした見学会が開かれました。参加したのは、県立新発田高校・理数科のメディカルコースに通う1年生19人です。
村上総合病院では、2022年度から高校生の医療現場体験を実施しています。杉谷想一院長は、医療の道を志す高校生に地域医療の拠点としての病院の重要性を説きました。
■村上総合病院 杉谷想一院長
「(村上総合病院は)『北の砦』です。どのぐらい広いかというと、東京23区の2.4倍。村上医療圏は。」
杉谷院長は、人口減少により多くの診療科で患者が減っているほか、医師の確保が難しくなっている現状に触れつつ、問診へのAI導入などにより効率的な病院運営に取り組んでいることを紹介しました。
一方で・・・
■村上総合病院 杉谷想一院長
「君らが働く医療現場は、あくまでも求めているのは〝人〟です。若い力です。」
杉谷院長は、『医療は究極のアナログ職業』と訴えました。
続いて診察室での実習では、エコーで寒天の中に隠された野菜を探したり手術用の器具で縫い合わせたりして医師の仕事を体験しました。
■参加した生徒
「難しかったけど、楽しかった。」
「村上の現状の医療を知って、やっぱり深刻化しているということに一番驚いた。」
病院は、今後もこの取り組みを続けたいとしています。