2025.01.15【トキエア】欠航相次ぐ・・・トラブル後初、社長が会見:来年度黒字化「厳しい状況」【新潟】
オンライン会見で利用客へ謝罪も
機体の不具合などで欠航が相次いでいる地域航空会社トキエアの長谷川政樹社長が、一連のトラブル後初めてオンラインで会見を開きました。利用客への謝罪とともに、当初目指していた来年度中の黒字化について「厳しい状況」だと述べました。
■トキエア 長谷川政樹社長
「大勢のお客様に予約の変更、キャンセルなど迷惑をかけたことをお詫び申し上げます。」
トキエアは、2024年12月15日に運航する1機が落雷で損傷。年末年始は1機での運航を余儀なくされていましたが、1月6日その1機も左右の主翼に損傷が見つかり部品交換のため欠航に。
これにより、トキエアは運航する3つの路線が14日まで8日間にわたり全便欠航となり、約3500人に影響が出ました。
■トキエア 長谷川政樹社長
「整備作業が発生するところは、なかなか避けきれない。発生した時に整備の期間をどうやったら短くできるのか、ここを最大の改善点として取り組みたい。」
当初発表した復旧予定から欠航の延長が相次いだことについて、「新潟空港に格納庫がなく、屋外での作業のため天候の状況で時間を要した」と説明。安定した整備のため、現在、中部国際空港にある格納庫を借りる準備に入っているということです。年末年始の書き入れ時に欠航が相次いだことも含め、長谷川社長は当初、来年度中としていた黒字化は「厳しい状況」と述べました。
■トキエア 長谷川政樹社長
「1日でも早く今回マイナスからの再出発になるが、安全運航で定時運航を提供しながら搭乗いただけるように頑張りたい。」
トキエアに対し、11億6000万円を融資するなど支援してきた新潟県。花角知事は、15日の会見で「自然現象なのでやむを得ない」としつつ…
■花角英世知事
「安全運航を第一に、しかし安定運航もしっかり追求してもらいたい。」
この間、SNSなどではトキエアに対し「運航に関する情報発信が遅い」との批判が上がっていました。県庁内でも、長谷川社長が会見を開くなど対応すべきとの声が上がっていました。
■花角英世知事
「この多客期に運航できなかったことはもったいないし、経営的には痛かっただろうと想像する。挽回してもらいたい。」
落雷の影響を受けた機体は台湾で整備していて、1月21日に復帰予定としています。主翼が損傷した機体は14日までに修理が完了し、15日午後の便から運航を再開しています。
就航からまもなく1年。
トキエアは天候の影響をどうカバーし、安定運航につなげるか。経営の安定化に向けても正念場が続きます。