2024.09.25【大相撲|新大関・大の里】史上最速で大関昇進!父の思い込め「唯一無二の力士に」【新潟】
新大関・大の里(1年半前の入門会見時)
史上最速の大関昇進に県内も沸きました。9月の大相撲・秋場所で2度目の優勝を果たした大の里が25日、大関に昇進しました。中学・高校と6年間を過ごした糸魚川市では、喜びの声が上がりました。
■新大関・大の里(口上)
「謹んで申し上げます。大関の地位を汚さぬよう、唯一無二の力士を目指し相撲道に精進します。」
大の里は先週14日(土)、秋場所で自身2度目の優勝。大関昇進の条件とされる「直近3場所で33勝以上」を満たし、25日、正式に昇進を果たしました。入門からわずか1年半でつかんだ快挙。初土俵から9場所での大関昇進は、昭和以降では史上最速です。
■新大関・大の里
「まさかこんな早くに(大関に)なれるとは思っていなかった。一日でも早く、上の番付に行くことだけを考えて毎場所やっていたので、その結果が今回出てよかった。」
大の里は、石川県出身で中学1年の時に糸魚川市に相撲留学。海洋高校を卒業するまでの6年間、稽古に励みました。1年半前の入門会見で糸魚川の印象を聞かれるとー
■新大関・大の里(1年半前の入門会見)
「何もない町で…それは違いますけど…相撲に集中できる町で。本当にこの6年間で今があると思っている。」
第二の古里からは祝福の声がー
■糸魚川市民
「うれしいですよ!あのさ、足が長いじゃないあの子!だけど最後の押すところがしっかり腰が入っていて強いと思う。」
「(Q.大の里のファン?)ハンサムじゃないですか!石川県の出身なのに糸魚川は地元みたいに喜んでます。」
母校の海洋高校で、大の里の背中を追う後輩たち。相撲部初の大関誕生を受け、稽古にも気合が入ります。
■海洋高校相撲部 内山龍之介主将
「先輩が大関になって、うれしい気持ち、尊敬の気持ち。ものすごく刺激になっていて、来月国体が控えているので、それにむけて大の里関のように立ち合いを強く当たってということを、みんなで心がけて稽古している。」
■海洋高校相撲部 田海哲也総監督
「誇りの教え子ですね。惜しかったね、頑張ったねというポジションではなく、ファンに応える、期待に応えられるスーパースターになってほしい。」
〝唯一無二の力士に〟と述べた口上は、高校時代の恩師に電話で相談して決めたと明かしました。
■新大関・大の里
「もともと父親が、唯一無二になってくれということを言っていて、『父親の思いを込めて言ったらどうだ』と。完璧だ、これだと思い迷わず使わせていただきますと。」
同席した父・知幸さんは…
■大の里の父・知幸さん
「びっくりしましたね、あの言葉が出てきたときは鳥肌がたった。よく私にくっついて横にいてくれた可愛らしい子だったが、今ではあんなに大きくなって…。(Q.言葉をかけるとしたら?)もう一つ上があるので、頑張ってください。」
■新大関・大の里
「横綱・大関は協会の顔だと思っているし、責任がある番付。結果が全てだと思うので、しっかりと稽古をして11月場所を迎えたい。」
横綱への推薦は、大関として2場所連続の優勝が原則。大の里の躍進がどこまで続くか注目です。