2024.11.05【妻子殺害事件|裁判員裁判】被告の男 殺害後に自殺偽装、交際相手も出廷【新潟・南区】
交際相手が出廷「ご遺族の方に申し訳ない」
2021年に新潟市南区の住宅で、妻と当時1歳の娘を殺害した罪に問われている男の裁判員裁判です。男は2人を殺害後、妻が自殺したかのように装っていたことが明らかになりました。
起訴状などによりますと、新潟市南区の元看護師・渡辺健被告(31)は2021年11月、自宅で妻・春香さんと当時1歳の長女・純ちゃんの首をロープで絞め殺害したとして殺人の罪に問われていて、そのほか事件以前にも春香さんを殺害しようとしたなどとして殺人未遂・殺人予備などの罪に問われています。
初公判で渡辺被告は、殺人の罪を認めた一方で殺人未遂と殺人予備などの罪は否認。検察は「被告は不倫関係を継続するため各犯行に及んだ」などと指摘していました。
5日は、殺人と殺人予備についての冒頭陳述が行われ、検察の証拠調べでは事件当日2人を殺害した後、渡辺被告は春香さんの携帯から自分に向けて自殺したかのようなメッセージを送信し、ロープを階段にかけ自殺を装ったことが明らかになりました。
その後、法廷には渡辺被告の当時の交際相手が出廷。「時間が経ち、冷静に考えられるようになってご遺族の方に申し訳ない」と話しました。
審理は11月12日まで続き、判決は22日に言い渡される予定です。