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2023.03.07【打ち上げ直前】H3ロケットを支える長岡市発の「AIカメラ」【新潟】

【打ち上げ直前】H3ロケットを支える長岡市発の「AIカメラ」【新潟】
インテグライ矢野昌平代表とAIカメラ
2月に打ち上げが直前で中止となった日本の新たな主力ロケット「H3初号機」は7日午前、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。このロケットを県内からも長岡市発の技術が支えています。

H3ロケットの機体は6日、種子島宇宙センターの発射場へと移されました。当初は2月17日に打ち上げが計画されていましたが、電源系統の誤作動が起き直前で中止されました。
JAXAは必要な対策ができたとして7日午前10時37分55秒から打ち上げを予定しています。
H3はコストや性能を見直して新たに開発された日本の次期主力ロケットで今回が初めての打ち上げです。

このH3を陰で支えた長岡市発の技術があります。長岡工業高等専門学校(長岡高専)内で設立されたベンチャー企業「インテグライ」が開発したAI搭載のカメラです。
H3の燃料を保管する倉庫は火気厳禁のため、アナログ式の温度計や湿度計が設置され、職員が直接出向き数値を確認し管理していました。インテグライのカメラは撮影したアナログの数値をデータとして職員の端末に送信することができるもので、JAXAはこのカメラを採用したことで管理の負担を格段に減らすことができたといいます。
インテグライは2020年に長岡高専教授の矢野昌平代表と当時の学生が立ち上げた企業です。
矢野代表は2月の打ち上げを校舎で学生らと見守りました。打ち上げ中止は「より安全な打ち上げのためだったのでしょう」と落胆することなく受け止め、「次は必ず打ち上がる」と期待しています。
そして何より「最先端の技術の塊のロケットの打ち上げの中に、自社の技術が採用されたことを誇らしく思っている。」と話しました。

多くの人の期待を乗せて、H3は打ち上げの時を待っています。
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