2024.10.02【柏崎刈羽原発】使用済み核燃料搬出で桜井市長「意義がある」と評価も…解決先送りの核ごみ問題【新潟】
柏崎市・桜井市長「意義がある」と評価も...
先週、柏崎刈羽原発の使用済み核燃料が、青森県の中間貯蔵施設に搬出されました。構内の貯蔵率を下げるよう、東京電力に求めていた柏崎市の桜井雅浩市長は「意義がある」と評価しましたが、行き場のない『核のごみ』の問題は先送りの状態が続いています。
東京電力は、先週、柏崎刈羽原発の使用済み核燃料69体を海上輸送で青森県の中間貯蔵施設に搬出しました。再稼働を認める条件の1つとして、使用済み核燃料の貯蔵率を概ね80%以下にするよう求めている柏崎市の桜井市長は、2日の会見で・・・
■柏崎市 桜井雅浩市長
「おおむね80%以下(の貯蔵率)にしてもらいたかったので、その約束を東電が履行したことは意義がある。」
今回の搬出後も、6号機と7号機の貯蔵率は90%を超えていますが、東電は今年度中に80%に近づける計画です。
一方、使用済み核燃料を再処理して活用する『核燃料サイクル』は、見通しが立たないままです。中間貯蔵施設に入れられた使用済み核燃料の運び出す先である青森県六ケ所村の再処理工場は、着工から30年以上が経った今も完成していません。
■柏崎市 桜井雅浩市長
「私は小さな一歩かもしれないが、核燃料サイクルが動き始めたと位置づける。」
桜井市長は、一定の評価をしたうえで、国がエネルギーや原子力政策をしっかりと進めるよう求めました。