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2024.09.26【柏崎刈羽原発】使用済み核燃料69体を海上輸送-初の敷地外・青森県の中間貯蔵施設へ搬出完了【新潟】

【柏崎刈羽原発】使用済み核燃料69体を海上輸送-初の敷地外・青森県の中間貯蔵施設へ搬出完了【新潟】
青森県の中間貯蔵施設への搬出を完了
使用済み核燃料が原発の敷地外に搬出され、保管されるのは初めてです。東京電力は、柏崎刈羽原発の使用済み核燃料69体を海上輸送によって、青森県の中間貯蔵施設への搬出を完了したと発表しました。再稼働に向け、使用済み核燃料の貯蔵量を減らす狙いがあります。

東京電力は、24日、核燃料69体を収めた「金属キャスク」と呼ばれる容器をトレーラーに乗せて搬出。運搬船に乗せ換えて、海上輸送しました。そして、午前8時ごろ核燃料69体を積んだ船は、青森県むつ市の港の岸壁に横づけされました。

このあと、核燃料を格納した容器が専用車両に積み込まれ、中間貯蔵施設につながる専用の道路を使って運び込まれました。中間貯蔵施設は、使用済み核燃料を再処理するまでの間、一時的に保管するための施設です。使用済み核燃料が原発の敷地外に搬出され、保管されるのは国内で初めてです。

東京電力は、一連の動きについて搬出日や輸送ルートなどは、「核物質防護」などを理由に公表していませんでした。今回の搬出は、柏崎刈羽原発7号機の再稼働に向けた「地ならし」の意味合いがあります。

立地自治体である柏崎市の桜井雅浩市長は、再稼働を認める条件のひとつとして貯蔵率を「おおむね80%以下」とすることを求めていました。ただ、今回の搬出後も6号機と7号機の貯蔵率は、いずれも90%を超えています。
東京電力は17日、使用済み核燃料38体を7号機から3号機に移したと発表していて、今年度内に残り342体を移すことで貯蔵率を80%に近づける計画です。しかし、肝心の再稼働に必要な〝地元の同意〟について、花角知事は判断を下すにあたって、慎重姿勢を崩していません。

今回の搬出については-
■花角英世知事
「事業者(東電)が判断することなので・・・。」

また、使用済み核燃料を再処理することで、有効活用を目指す「核燃料サイクル」も未完成です。中間貯蔵施設から使用済み核燃料を運び出す先である再処理工場は青森県六ケ所村に建設中ですが、着工から30年以上が経過した今も完成していません。原発政策を担当する資源エネルギー庁の村瀬佳史長官は、24日来県した際に次のように語りました。

■村瀬佳子史長官
「6カ所の竣工が27回の延期になったことは大変残念。年度内にしっかり取り組みを実現していくように、事業者は方向性を出している。」

使用済み核燃料の搬出は、再稼働に向けて大きな一歩となるのか・・今後の動きが注目されます。
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