2025.03.28【柏崎刈羽原発】「県民投票で」「県議会で」両者が要望 知事の判断は?【新潟】
花角知事はどう判断するのか
花角知事はどう判断するのでしょうか。柏崎刈羽原発の再稼働をめぐり28日は、『県民投票の実施を目指す』市民団体と、県民投票ではなく『県議会での判断を求める』経済団体が共に知事と面会し、要望を出しました。
27日、県民投票の実施を求める14万筆あまりの署名を県に提出した“県民投票で決める会”。28日午前、請求代表者らが知事と面会し、今後知事が提出する条例案に県民投票に賛同する前向きな意見を付けてほしいと要望しました。
■県民投票で決める会 水内基成世話人
「信を問うプロセスの中に知事が判断を示す前にぜひ県民投票を実施して、県民投票をプロセスに加えてもらいたい。」
■花角英世知事
「しっかりとそれを受け止めた上で、私なりに考えをまとめていきたい。」
市民団体の請求はきょう正式に受理され、知事は20日以内に県議会を招集し意見を付けた上で県民投票条例案を提出します。
団体側は、県民投票の実現に向けた課題の提示など、建設的な意見を付けるよう求めました。
■県民投票で決める会 水内基成世話人
「知事の信を問うという公約と、(県民投票は)全くもって方向性は一緒だと考えている。これを否定する理由はないのでは。真摯に向き合って良い意見を書いてもらえると知事を信じたい。」
そして午後、花角知事は原発再稼働を求める経済団体とも面会。
柏崎エネルギーフォーラムなど5つの団体は、県民投票ではなく知事と県議会が再稼働を判断するよう要望しました。
■柏崎エネルギーフォーラム 髙橋武会長
「知事は日本の将来、日本のエネルギー政策のために、一刻も早く自身の判断をしてほしい。」
■花角英世知事
「法令に従って(県民投票の)条例案には知事の意見を付すことになっているので、考えをまとめたい。」
これまで慎重な発言を繰り返してきた知事が、自身の考えを示す日が近づいています。