2023.09.01【気象予報士が解説】まだまだ続く真夏の暑さ それでもついに恵みの雨!? 5日に秋雨前線か【新潟】
梅雨明けから8月30日までの各地の降水量
【気象予報士が解説】
1日、県内でもっとも気温が上がったのは新潟市秋葉区で36.1℃。そのほか28の観測地点のうち8つの地点で猛暑日になり、真夏並みの暑さの9月のスタートになりました。
今年の夏は雨が少なく、特に農家にとって水不足が深刻な問題になっています。梅雨明けから8月30日までの各地の降水量を見てみると新潟はわずか2mm、阿賀町津川は1mmしか雨が降っていません。ほとんど降っていないに等しく、平年の降水量と比べると、それぞれ1%や0%、記録的な雨の少なさになっています。他の地点に比べて降っている湯沢町でも、平年の半分程度の雨量です。
恵みの雨を待つ日が続く中、向こう一週間の予想天気図を見てみると、注目は5日。秋雨前線が本州付近に停滞し、県内広い範囲で雨が降りそうです。その先も8日までは前線が停滞するため雨の降る所が多くなる見込みです。
また、次第に沖縄付近から九州、日本海に北上している低気圧があり、今、日本付近にある台風11号や12号とはまた別の台風が発生する可能性を示しています。この熱帯擾乱に関しても、今後の動向に注意が必要になりそうです。
週末の天気を詳しく見ると、2日は佐渡で午前中雨が降りますが、上中下越は日差しが届くでしょう。3日は広く晴れるものの、大気の状態がやや不安定で、山沿いを中心に午後はにわか雨や雷雨、夕立の所がありそうです。
最高気温は上中下越では、35℃くらいまで上がる所が多くなるでしょう。まだまだ、厳しい暑さが続きますので、万全の熱中症対策をしてお過ごし下さい。