2025.01.28【気象予報士が解説】29日からJPCZが停滞、長い期間「大雪に警戒」を【新潟】
大雪が長丁場に
28日の新潟市内は、断続的に雨の降り方が強まりました。29日、この雨は雪に変わる見通しです。
■29日午前9時の寒気の予想
朝には、平地にも大雪をもたらす-36℃以下の強い寒気が、県内付近に流れ込むでしょう。日本海には、発達した雪雲の帯・JPCZが発生する見通しです。
今回のJPCZは動きが非常に遅いため、長い時間同じような所で大雪をもたらす恐れがあります。また、風が強まりふぶく所がありそうです。海上では高波にも警戒が必要です。
■今後の天気の移り変わり
28日夜9時は下越や佐渡を中心に、平地は冷たい雨やミゾレ、山沿いは雪が降るでしょう。夜間は雨や雪の範囲が広くないものの、29日朝は広く天気がくずれ、特に下越の山沿いで雪の降り方が強まるでしょう。
そして、日中は次第に雪の範囲が広がり、午後は上越と中越の山沿いを中心に降雪が強まりそうです。
■予想降雪量
28日夜から29日朝にかけて、沿岸部で最大5cm、長岡市や上越市周辺で10cm、山沿いでは15~20cmの雪が予想されています。
その後、29日朝から夕方にかけては、上・中越の山沿いで雪が強まる予想で30cmとなっています。そのほか、下越の山沿いで20cm、上越市や長岡市周辺で10cmなどの予想です。
ただ、大雪のピークは29日夜以降で長い期間『大雪に警戒』が必要になりそうです。この先、31日(金)頃にかけて日本付近は強い冬型の気圧配置が続いて、上空に寒気が居座る見通しです。
ポイントは、雪が降る時間が長いため、降り始めからの雪の降る量が多くなることです。警報級の大雪になる所もありそうです。大きい道路の立ち往生や高速道路の通行止めなど、交通への影響が出る可能性もありますので、外出予定の方はくれぐれもご注意ください。