2025.01.21【特集】一度は訪れたい温泉街:ココロとカラダを癒す3つの露天風呂、パワースポット・グルメも【新潟】
長岡市にある『蓬平(よもぎひら)温泉』
新潟の一度は訪れたい温泉街、長岡市にある『蓬平(よもぎひら)温泉』。
山々に囲まれた自然豊かな場所にあり、長岡の奥座敷として観光客の心と体を癒してきました。近くには、“巳年”にぜひ行きたいパワースポットもあるんです。
商売繁盛の神様に手を合わせ、とろりとした湯につかる。ここは長岡の奥座敷。
■大角怜司アナウンサー
「寒くなってきたということで、今日やってきたのは『蓬平温泉』です。今、私が蓬平温泉の入口にいるんですが、こちらには大きな鳥居があるんです。」
新潟県の真ん中、長岡市の市街地から車で25分ほどの蓬平温泉。地元で愛される温泉地です。お湯を楽しむ前に向かったのは、温泉街に隣接し、大正9年に建立された『高龍神社』。入口の売店で購入したお参りセットの中には、お神酒・ろうそく・そして―
■大角怜司アナウンサー
「え?びっくりしますよ。卵が入っていました。」
謎の生卵を手に、118段の階段を上がっていきます。
■大角怜司アナウンサー
「結構、割と序盤ですけど、太ももに乳酸がたまってくる。」
エレベーターもあるので、体力に自信のない方もご安心を。
階段を上ると、そこは神社の本殿。総代の中村さんにお話しを伺いました。
■大角怜司アナウンサー
「なんで生卵なんですか?」
■高龍神社 中村忠夫総代
「生卵はへびの好物。当神社は龍神様を祀ってますけど、白蛇が神社の使いです。その使いの好物を、皆さんがおあげして参拝をしてもらうと。」
実際に神社の近くで、白蛇が目撃されたこともあるそう。いよいよ参拝です。
■大角怜司アナウンサー
「まずは生卵からお供えさせてもらいます。」
商売繁盛のご利益があるとされる『高龍神社』。本殿の壁を見ると、いたるところに名刺が…
■高龍神社 中村忠夫総代
「神様から守ってもらいたいとか、ご縁を繋いでいきたいとか、そういう気持ちの中でとにかくしっかり私を見てくださいと。」
高龍神社には、龍神にまつわる伝説があります。600年以上前の南北朝時代、ケガをした武将の前に現れた龍神が温泉の在り処を教え、その湯が傷を癒したという言い伝えです。
その温泉こそ『蓬平温泉』。創業約150年の和泉屋さんにお邪魔しました。出迎えてくれたのは8代目女将の田崎久子さんです。
■和泉屋 田﨑久子女将
「心地よくお客様に過ごしていただいて、非日常を味わっていただいてお帰りいただく。それが一番かなと思ってます。」
こちらでは、500円で長岡の日本酒飲み比べができます。
■和泉屋 田﨑久子女将
「それぞれ特徴があって、どれもハズレがなくて美味しいですよね。」
温泉は、3つの露天風呂。まずは木で作られた温かみのある〝星の湯〟へ。
■大角怜司アナウンサー
「ひとっぷろいただきます!あ~気持ちいい~、この雪景色を見ながらの温泉、贅沢ですね。」
アルカリ性でとろりと肌になじむ泉質。美肌効果も期待できます。
■大角怜司アナウンサー
「泉質がとろとろで、すべすべになります、肌が。」
■和泉屋 田﨑久子女将
「昔は、湯治場からスタートした。地元の人たちは、マムシにかまれたりとかそういう方が傷を癒したとか。」
■大角怜司アナウンサー
「こちら〝風の湯〟というんですが、景色がいいそうなんですよ。真っ白な絶景が広がっています。」
雪山を一望できる開放感が魅力です。
■大角怜司アナウンサー
「新潟のこの時期でしか味わえない景色だし、幸福感。」
〝月の湯〟は、岩に囲まれた露天風呂です。
多くの人に愛されてきた蓬平温泉ですが、危機にさらされたこともありました。2004年の中越地震です。
■和泉屋 田﨑久子女将
「(再び)始められるとは、その時全く思わなかった。」
地震から20年。常連客の応援などを力に、地域全体で復興を果たしました。
■和泉屋 田﨑久子女将
「必死で突っ走ってきたという、それしかない。地震から町内の人との交流は増えました。一緒に何かこういう活動をやろうとか。」
2024年4月からは、ある新メニューが話題を呼んでいます。
■和泉屋 田﨑久子女将
「こちら佐渡牛でございます。」
佐渡金山の世界遺産登録にちなんで始めた『佐渡牛の石焼』。
■大角怜司アナウンサー
「調理長の提案で、ぜひここは佐渡島を形をということで。」
貴重な佐渡牛。熱々の石で焼いていただきます。
■大角怜司アナウンサー
「いただきます。柔らかジューシーですね。うんまぁ。」
噛めば噛むほどあふれる、上質な肉の脂が魅力。和泉屋の人気メニューです。
■和泉屋 田﨑久子女将
「世界遺産登録が決定してからは、すごくご注文が増えました。」
パワースポットに温泉、そしてグルメ。これからも長岡の奥座敷として、静かに観光客を癒し続けます。