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2024.11.05【特集】場所は変われど 変わらぬ『思い』:コンセプトは音楽のスーパーマーケットの〝レコード店〟【この町で~愛される老舗~|新潟】

【特集】場所は変われど 変わらぬ『思い』:コンセプトは音楽のスーパーマーケットの〝レコード店〟【この町で~愛される老舗~|新潟】
古町に店を構えて30年『KING KONG(キングコング)』
世代を超えて愛されるレコードの魅力と、新潟市古町で店を続けるレコード店『KING KONG(キングコング)』。西堀通りから地下に進んだ先、西堀ローサにあります。
古町に店を構えて30年。迎えてくれたのは、店長の長井瞳さんです。

■長井瞳店長
「ストックも色々なジャンルが山のようにあるので、毎日毎日頑張って出しても店頭に出したいものがまだまだあるくらい・・・いつ来てもらっても、新しいものが出ているはず。」

コンセプトは〝音楽のスーパーマーケット〟。
奥まで続く広い店内に、歌謡曲や演歌・J-POP・ジャズ・クラシックまで7万点以上のレコードやCDがそろいます。

■長井瞳店長
「オススメはいっぱいあるんですけど、新潟ならではだと・・・」

1966年に発売されたシングル「出稼ぎ父ちゃんの歌」。当時13歳の小林幸子さんの歌声が響きます。

■長井瞳店長
「新潟から生まれた歌手の方はみんな応援するし、していたと思うので、1966年当時に買って大事にして、受け継がれている。土地に根付いているお店ならでは。」

店に並ぶのは全て、お客さんから買い取った中古品。流行に合わせて、商品を入れ替えているそうです。

■長井瞳店長
「それこそ10年前に買い取ったときは、そんなに注目されていなかったけれど、今ならみんなが欲しいみたいな。」
■富山詠美アナウンサー
「眠っているお宝を探していく感覚ですね。」

1980年代のはじめをピークに、一時は消滅の危機に陥ったレコード。人気に再び火が付いたのは2000年くらいからで、特に若い世代の来店が増えたといいます。

■長井瞳店長
「まだ学生で、レコードプレーヤーやアンプ・スピーカーを買うとお金もかかるので、それはまた後でにしてって。ジャケットは飾るためで、音はダウンロードして聞くという楽しみ方をしている人もいて面白かった。」

この日もファンの姿がー

■ジャズバンドで活動の常連客
「今までは、サブスクリプションといってapplemusicとかインターネット配信の音楽を聴いていたが、やはりモノで持ちたいという気持ちが出てきて、レコードプレーヤーを買って最近はレコードで音楽を聴いている。」
■通い続けて30年の常連客
「ウィズビルにあった頃から来ている。馴染みの場所だからないと寂しい。これだ!という掘り出し物がたまに見つかる。もう廃番になった商品とか。宝物探しというかアンティークもの探しみたいな感じ。」
■両親の影響で通い始めた常連客
「レコードをセットして針を落としたときに、プツプツと音がするのが心地良い。良い曲・良い音楽は、昭和から平成・令和になっても受け継がれるんだなと。(KING KONGの)ちょっとタイムスリップしたような、時代を感じられる雰囲気もすごく好きなところ。」


KNG KONGの創業は、1993年。古町が繁華街として栄えたこの時代、オーナーの小池さんが若者が集う商業施設「カミーノ古町」に出店しました。

■小池オーナー
「音楽は本当に大好きで、サブカルチャーも大好き。当初から楽器を置いたりオーディオを置いたり、あとは色々なアメリカン雑貨を置いたりとか、とにかく店の面白さを追求して展開していった。」

当時は、音楽が世相を表すような時代でした。

■小池オーナー
「渋谷のフリッパーズギターやコーネリアスとか、ピチカートファイブ、安室ブームがあったり、ディスコの流れからのクラブブームなどのカルチャーがあって、創業当初が1番盛り上がっていた。」

しかし、カミーノが倒産し8年後に移転。
同じ古町の「WITHビル」で新たなスタートを切りますが、ビルの閉鎖で再び移転を余儀なくされました。そこでたどり着いたのが、いま店を構える西堀ローサでした。

■小池オーナー
「地方のレコード店は、ロードサイドで10坪や20坪の小さい店が多い。ただ、うちはやっぱり店の面白さを出すために、広い面積でやっていましたので、ローサも広い面積がちょうど空いていたのでラッキーだった。」


しかし、2023年11月・・・・「西堀ローサ撤退します」
西堀ローサの運営会社の解散が決定。来年春までに、全ての店が撤退することになりました。

■小池オーナー
「最初に聞いた時はやっぱりショックが大きかった。お客様の要望もあるので、絶対になんとかしないといけないという気持ちで。」

移転先は、まだ見つかっていません。こだわるのは「古町で」店を続けることです。

■小池オーナー
「古町は昔から、上古町とかで若い人が個人でやっている面白いセレクトショップとか色々なものがあって、古町に行くと何か面白い店があるんじゃないの?というのがあるので、やっぱり古町は大好きで、古町が1番ですね。」

時代を超えて愛されるレコード店。場所への愛着は変わりません。
■長井瞳店長
「新たに通ってくれている人たちが来やすいようなお店を、このエリアで継続して、(新天地で)また新たな人が来てくれるようにどんどん広がっていったらいいなと思う。」

■小池オーナー
「どうしても時代の流れは変わってくるので、その変わってきた時代のなかで、どう対応してお客様に来てもらえるか喜んでもらえるイベント・街づくりをして古町を絶やさないというのが1番大事。」
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