2025.03.10【特集】押忍!新潟から日本一に!注目の3人の若手空手家【新潟】
注目の若手空手家たち
各世代で日本一を狙える“空手家たち”が、新潟で稽古を積んでいます。注目の3人の選手の全国大会にかける思いを取材しました。
日本が世界に誇る〝空手〟。その競技には、大きく分けて2つの種目があります。
1つ目は、相手を想定して技を繰り出し、流れと美しさを競う『形』。
2つ目は、2人の選手が1対1で対戦する『組手』。その『組手』の中でも、相手に直接突きや蹴りなどの打撃を与えるのが『フルコンタクト空手』です。
空手団体の“新極真会新潟支部”。3歳から74歳までの選手が腕を磨く中、注目は全国トップクラスの実力を持つ3人の若手空手家です。
小学5年生の西坂瑠亜人(るあと)選手。
5歳で空手をはじめ、2023年の全国大会で3位入賞を果たすなど数々の大会で表彰台に上がってきました。自信のある蹴り技のコンビネーションで日本一を狙います。
■西坂瑠亜人選手
「目標は、最強の人間になることです。全試合1本勝ちで優勝して、新潟にトロフィーを持ち帰ってきます!」
続いては、中学生のチャンピオン候補!安本理虎(あやとら)選手。
先週、中学校を卒業したばかりの15歳です。突きと蹴り技の連続攻撃を武器に、2023年の全国大会で優勝。鍛えてきた心と技で頂点を目指します。
■安本理虎選手
「(空手を始めて)少しメンタルが強くなったと思う。絶対に優勝して、大きなトロフィーを取りたいです。」
そして、もう1人。特別な気持ちで全国の舞台に挑む空手家がいます。
高校3年生の林一樹選手。上段回し蹴りを武器に、全国優勝候補との呼び声高い選手です。
■林一樹選手
「絶対に優勝するという気持ちで毎日稽古に励みました。押忍!(Q.押忍は語尾につける?)クセでつけちゃいます、ウッス!道場にいるときは押忍と言います、押忍!」
空手歴11年の林選手。目指すのは、形と組手の2種目で活躍する〝空手界の二刀流〟です。去年は、いま重点的に稽古を積む「組手」の部門ではなく、「形」の部門で高校日本一に輝きました。
■林一樹選手
「形で優勝できたのは、うれしかった。組手は、相手がいるので難しい。大きな大会で花を咲かせたい。」
組手種目での頂点をつかむため強化してきたのが、攻撃の土台となる“突き技”です。相手に突き技を警戒させることで上段回し蹴りなど、大技の決まる確率が高くなるといいます。
新潟から日本一へ。空手界の二刀流が全国の舞台に挑みます。
■林一樹選手
「練習してきたことを出し切って、悔いの残らないように試合に挑みたいと思います、押忍!押忍!」
全国大会が3月9日に行われ、5年生の西坂選手が準優勝の成績をおさめました。林選手・安本選手は、惜しくも表彰台とはなりませんでした。