2024.09.27【特集|スタートアップ】環境に優しいビール:CO2削減と地域活性化の新たな試み【新潟・南魚沼市】
ビールでカーボンオフセット
南魚沼市で、Co2削減に向けたカーボンクレジットを扱うスタートアップ企業が、各社と連携して新たな商品を開発しました。それが〝ビール〟です。
ビールで二酸化炭素削減につなげる仕組みとはー
佐渡でクラフトビールを作る『トキブルワリー』が、9月から発売している一杯。〝SUP〟と名付けました。
■トキブルワリー 藤原敬弘社長
「佐渡島で仕込んだ南魚沼の杉を使ったカーボンオフセットが入ったビール。ちょっとウッディーな杉ならではの香りがして、フルーティーなフロップな感じがするIPAに仕上げている。」
南魚沼の杉で香りを出したという味わい。そして、Co2削減につながるカーボンオフセット。トキブルワリーをはじめ、各社とともに企画したのが南魚沼市のスタートアップ企業『フォレストフォークス』です。
■フォレストフォークス 桜井隆志さん
「ビールを飲めば、1日のCo2排出量をオフセットできる(2本分)。なおかつ、森林を守る手助けになる。」
フォレストフォークスは、南魚沼市の山林がCo2を吸収することで生まれる排出量枠・カーボンクレジットを調達。トキブルワリーが購入し、ビール1本あたり5kgのCo2をオフセット・相殺します。購入した消費者も、間接的に協力できるという仕組みです。
同様に、春から南魚沼市の農業法人と販売を始めたカーボンオフセットのコメは、徐々に売れ行きが伸びているといいます。
■フォレストフォークス 桜井隆志さん
「地域をよくしたいとか環境に配慮がある消費者の方に、そういった方たちに自然を大切にして新潟を応援したい気持ちが広がって行けばいいなと考えて作った商品。」
トキブルワリーは、製造過程でもCo2の削減に取り組んでいます。9月から販売を始めたばかりですが、反響は上々です。
■トキブルワリー 藤原敬弘社長
「佐渡島に目をむけてもらう。目を向けてもらうための取り組みとして、コラボビールを展開していきたい。」
フォレストフォークスが目指すのは、"Co2削減"と"地域の循環"です。
■フォレストフォークス 桜井隆志さん
「地域の名物とか企業が売り出したいものをオフセットしていって、オフセットした商品の周りにある山林でカーボンクレジットを創出して、クレジットを使ってオフセットする。地域ごとに良い循環を作って、利益が回る形を目指したい。」