2025.01.22【独自】県が10億円超え支援へ 来月具体案を協議-巨額赤字のJA県厚生連病院【新潟】
は当面の運転資金として10億円を超える額を支援する方針
県内で11の病院を経営するJA県厚生連の経営悪化をめぐり、県は当面の運転資金として10億円を超える額を支援する方針であることが分かりました。2月、花角知事と病院が立地する6つの市・JA県厚生連が協議し、詳細を議論する予定です。
2024年、JA県厚生連は人口減少などにより収益が悪化し、2025年度に運転資金が枯渇する恐れがあると発表しました。複数の関係者によると、JA県厚生連は支出削減によって赤字額を当初見込みの約60億円から47億円に圧縮できる見通しですが、新年度以降の運転資金が約6億円足りないということです。
これを受け、県は当面の運転資金として10億円を超える額を支援する方向で調整に入りました。2月県議会に提案する今年度の補正予算案や、新年度予算案に計上する方針です。財源には、2024年11月に政府が創設した医療機関の緊急的な支援パッケージを活用します。
花角知事と糸魚川や佐渡・村上などの6市長、JA県厚生連の塚田芳久理事長が2月に集まり、具体案を議論する方向で調整しています。新年度以降は、金融機関を交え県立病院との再編も視野に協議する方針です。