新潟市の男性が殺害され、聖籠町の空き家で遺体で見つかった事件の続報です。被害者の口座から金を不正に引き出した疑いで2024年12月に逮捕された30代の男を、新潟地検が詐欺の罪で起訴していたことが捜査関係者への取材で新たに分かりました。
警察は、殺人・死体遺棄事件への関与も含め慎重に調べています。

2024年12月16日、聖籠町次第浜の空き家の敷地で土の中から、新潟市中央区に住む小杉英雄さん(当時78)の遺体が見つかりました。小杉さんは2024年10月中旬から行方不明になっていて、警察は小杉さんが何者かに殺害されたあと、空き家の敷地に埋められた殺人・死体遺棄事件として捜査しています。

これまでの取材で、30代の男が小杉さんの口座から金を不正に引き出した疑いで2024年12月に逮捕されたことがわかっていましたが、捜査関係者によりますと、新潟地検が1月15日付けでこの男を、詐欺の罪で起訴していたことが新たに分かりました。

起訴状などによりますと、県内に住むリフォーム業の30代の男は、2024年10月、新潟市内の銀行で小杉さんの口座から190万円と90万円を2回に分けて引き出し、それぞれ別の人物の口座に不正に入金させた詐欺の罪に問われています。

警察は、この男が殺人・死体遺棄事件についても何らかの事情を知っているとみて、事件への関与も含め慎重に調べています。