2024.08.19【甲子園:新潟産大附属】「全員野球」で7年ぶりの1勝-二人の兄、マネージャーの思いひとつに【新潟】
兄の甲子園への特別な思いを抱き 中村三兄弟
この夏の甲子園で新潟産大附属ナインは、県勢として7年ぶりの勝利を挙げました。躍動した選手たちをサポートしていた人たちの思いを取材しました。
高いミート力と俊足を生かしたバッティングで、県勢として7年ぶりの1勝に貢献した中村心虹(こう)。特別な思いを持って、甲子園でプレーしていました。
■中村心虹選手
「お兄ちゃん二人は(甲子園に)これなかったので、お兄ちゃんの分も楽しんで試合をした。」
中村の2人の兄。同じく産大附属で甲子園を目指していました。
5歳上の長男・周磨さんは、2018年の夏に県大会ベスト4入り。2つ上の次男・桜介さんは、3年前の夏に準優勝しました。中村は、二人の兄の背中を追って産大附属の門をくぐりました。
■中村心虹選手
「二人とも上手で、お手本のようなお兄ちゃんでかっこよかったです。お兄ちゃん二人がどちらともサンフで試合をやっていたので、自分もそこでやりたいなと思ってきた。」
甲子園には届かなかった二人は、自分たちの夢を弟に託しました。
■長男・周磨さん
「弟は3兄弟の中で一番がんばり屋。自分たちは甲子園にいけなかったので、なんとしても1勝してほしい。」
■次男・桜介さん
「甲子園という舞台で一生懸命やっている弟の姿を見て嬉しいし、自分の母校としてもっと勝って優勝目指して頑張ってほしい。」
二人の兄の思いも胸に、弟は憧れの舞台で躍動しました。
■中村心虹選手
「つらい時もあったけど、いろいろ励ましてもらいながらアドバイスもしてもらったし、いろいろ教えてもらった部分があるので感謝の言葉を伝えたいです。」
3年間、高校野球に青春を捧げたのは選手だけではありません。記録員としてベンチに入った、マネージャーの井澤未友さん。
■マネージャー 井澤未友さん
「みんがやりやすい環境で全力が発揮できるようにサポートしてきた。」
実は、井澤さんは中学までは選手としてプレーしていました。
■マネージャー 井澤未友さん
「昔から知っているメンバーと2年半野球ができてよかった。」
小学校から中学3年まで選手として活躍し、小学校時代ではキャプテン平野などと選抜チームでプレー。産大附属で幼馴染たちと再会し、マネージャーとしてサポートしてきました。
■堀田温斗選手
「常に明るくて誰にでも話しかけてくれるので、すごくありがとうの気持ちが大きい。」
■マネージャー 井澤未友さん
「まさか、また高校で一緒に野球をできるとは思っていなかったので、そのメンバー5人と一緒に甲子園に行くことができてよかった。」
ラストミーティングでは・・・
■マネージャー 井澤未友さん
「甲子園という舞台で、2回もベンチに入ってスコアを書けたことは私にとって一生の自慢だし、大好きなみんなと甲子園に来られて毎日部活動ができて本当に楽しかったです。」
■平野翔太主将
「井澤を本当に甲子園に連れてこられてよかったし、井澤は新潟県一のマネージャーだと思います。ありがとうございました!」