少子化により、学びの環境も変化を余儀なくされています。県立高校の将来構想を話し合う有識者会議が開かれ、県教育委員会は10年後に県立高校が22校減少するとの構想を示しました。

27日の有識者会議で県教育委員会は、来年3月までの策定を目指す「県立高校の将来構想」の「案」を示しました。この中で、中学校を卒業する生徒が来年度からの10年間で約4000人減ると推計。2034年春には県立高校の数が、来年度の86校から22校減り、64校になるという見通しを明らかにしました。募集学級数も、来年度から10年間で89学級減少する見通しです。

■佐野哲郎教育長
「統廃合に焦点があたりがちだが、将来構想はいかに県立高校を良くしていくか、生徒に選ばれる高校にしていくかが大事なポイント。」

県教育委員会は12月、県内10カ所で説明会を開くほか、県民からの意見も募集します。今後10年で、県立高校の4分の1が無くなるとの見通しに、花角知事は…

■花角英世知事
「単純にこのまま高校を維持すれば、1学年1クラスや2クラスという小規模校になってしまう。それは子どもたちの学びを支えていく意味では難しい。」

県立高校をめぐっては、去年7月に県が出した再編整備計画で新潟市の新潟北高校と豊栄高校を2026年度に募集停止し、統合する方針が示されています。