2024.11.08【能登半島地震で液状化被害】江南区天野地区の地盤を”ボーリング調査”【新潟】
地下1mから3.5mの砂の層に液状化の痕跡が見られると指摘
元日の能登半島地震で液状化の被害を受けた新潟市江南区の天野地区で、地盤を調べる『ボーリング調査』が行われました。
住民は、市に地域一体の液状化対策を求めています。5日は地区の公園で地下5mまで筒を打ち込み、土や砂を採取して地盤がどのような状態か調べました。調査した新潟大学の卜部厚志教授は、地下1mから3.5mの砂の層に液状化の痕跡が見られると指摘しました。
■新潟大学卜部厚志教授
「この辺が液状化している可能性があって、あとは、ここが混ざっているので。」
今後、地盤の強さなども調査し、結果を地盤改良などに役立ててほしいとしています。
■新潟大学卜部厚志教授
「液状化した地層の深度がどのくらいか分からないと、(液状化)の対策を考える時に何も情報がないので、液状化に対して何ができるのかっていうのが進むように願ってやっている。」
また、地元の小学生が防災教育の一環でボーリング調査を見学し、住んでいる場所の地層について説明を受けました。
■新潟大学卜部厚志教授
「江戸時代の真ん中くらいまで、ここ信濃川だったので。」
■子どもたち
「えーーー!」
■新潟大学卜部厚志教授
「信濃川が運んできた砂が、この灰色の砂。」
■子ども
「色々知らないことが知れて良かったです。」
「液状化した砂が、こんな色なんだと分かった。」
■天野中前川原自治会 増田進会長
「一刻も早く安心して住める地域にしてもらいたい。そして、後世にこの地区は大丈夫だよ、安心して住めるよという事を早くお知らせするためにも、(対策の)方向性をはっきり決めていただきたい、行政にはそれをお願いした。」
天野地区の自治会は、新潟市に地域一体の液状化対策を求めています。