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2024.04.03【能登半島地震3か月】拡大した「液状化」被害 再び来る地震にむけて かつての教訓「地区をあげて」の対策は【新潟】

【能登半島地震3か月】拡大した「液状化」被害 再び来る地震にむけて かつての教訓「地区をあげて」の対策は【新潟】
拡大した「液状化」被害
能登半島地震から3カ月。新潟市では、液状化現象により、住宅が傾くなどの被害が発生しました。少しずつ再建が進む一方で、被害が大きかった地区では、地区全体で液状化対策に取り組むべきか、住民同士が話し合いを続けています。

液状化で大きな被害を受けた、新潟市江南区にある天野地区。
能登半島地震から3ヶ月、道路の穴やひび割れは応急処置が施されただけで、今も修復されていません。住民たちは、抜本的な液状化対策を検討し始めています。

■天野地区中前川原自治会長 増田進さん
「果たしてこの地域は安全で安心で住み続けられる街なのか?今度(地震が)来た時に被害が出ないように自治会長として、なんとか手を打ちたい、打っていきたい。自治会長として決意と覚悟を持っています。皆さんの協力をお願いします。」

3月に開かれた天野地区中前川原自治会の住民総会。自治会長の増田進さんは、「地区全体で抜本的な液状化対策を進めていきたい」と訴えました。

■天野地区中前川原自治会長 増田進さん
「地震は、また必ずくる。次に備えるのが一番大事。一番効果がある(対策の)方法は専門家でないと分からないので、できるだけ早めにやりたいのが本音。」

増田さんの自宅も、外壁が壊れたり床が傾くなどの被害を受けました。自治会長として、住民たちから要望をヒアリングして、行政に地区の被害状況を伝えるなどリーダーシップを取ってきました。

■天野地区中前川原自治会長 増田進さん
「この私の通路だけで50世帯くらいあるんですけど、なんらかの被害を受けているので。高齢者の方とかこんくらいなら大丈夫だろうとあきらめて罹災証明書を申請しない人もいるみたいですけど、自治会長としてはどういう風になっても相談に行った方がいいよとはお伝えしてあります。発災当日から3週間くらいの記憶がないんです。朝から夜までご近所の方の被害の相談を自治会長として受けていた。まさしく忙殺されたという感じですね。一番多かったのは、私道の補修に関すること。生活道路に穴が開いた、通学道路でもあるから危ない、そういう相談がやっぱり一番多かったですね。」

天野地区一帯の道路がほぼ全て私道です。個人に所有権があるため、地権者の合意がなければ、行政が修復することはできません。復旧が進まず、住民たちを悩ませています。

■天野地区中前川原自治会長 増田進さん
「この段差は発災当初はなかったんですが、2週間ぐらいしてから段差が酷くなってきました。ここも(地震発生から)1週間後くらいに大型車が通って穴があいて応急処置、砂利を埋めた、このような場所が何か所もある。」

天野地区は、かつて信濃川が通っていた旧河道、液状化のリスクが高い地盤です。液状化による水の噴出で、地下が空洞になると表面にひび割れなどがなくても急に陥没する恐れがあります。液状化には見た目では分からない危険が潜んでいるのです。
新潟市は、地権者の合意のもと、私道の修復費用を補助する「私道災害復旧支援制度」を設けていて、増田さんは私道の地権者から合意を取り付け、すでに支援の要望書を市に提出しています。

■天野地区中前川原自治会長 増田進さん
「喫緊の課題は、生活している人たちがいかに安心して生活できるか、早めに対応してほしい。』

2007年に発生した中越沖地震では、柏崎市の山本団地で液状化の被害が発生。全国初となる団地全体で液状化対策に乗り出し、住民も工事費用の一部を負担しました。
山本団地では地下にパイプを埋め、地下水を川に流す対策を実施したところ、今回の地震では液状化の被害は発生しませんでした。液状化対策の費用は、全額、行政が賄うケースもありますが、住民が一部を負担しなければならない場合もあり、合意を図るのが難しいとされます。

■天野地区中前川原自治会長 増田進さん
「液状化の抜本的な対策を提案させてもらいます」
■住民
「それは理想的だが年数もかかるし、お金(住民負担)もかかるだろうから、たぶんお金(住民負担)のことに関しては反対の声も出ると思う。」
■天野地区中前川原自治会長 増田進さん
「現実にこれだけお金がかかるという試算が出た時にそれは考えればいい。とにかく段取りを踏んでいって…その辺、皆さんで相談しながら、ただ声を上げ続けることが絶対必要だと思うので。」
■住民
「了解しました!」
■天野地区中前川原自治会長 増田進さん
「そうなったら当然署名も必要だと思うのでね。」

増田さんは、天野地区の未来のため、住民に賛同を呼びかけています。

■天野地区中前川原自治会長 増田進さん
「ここに住んでいるのは私たちです。私たちが考え方を一緒にして、一つの方向性を持っていけば何か扉が開けると考えています。私たちの子ども、孫も安心して未来永劫に住み続けられる地域にしていきたい。どうか一つ、明るい希望と絶対になんとかなるという希望を持って皆さん共に頑張りましょう、よろしくお願いします。」
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