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2023.11.15【衆院選へ、動く⑤】新潟4区 三者三様いずれも現職 実績訴える選挙戦

【衆院選へ、動く⑤】新潟4区 三者三様いずれも現職 実績訴える選挙戦
現職同士の選挙戦へ
次の衆議院選挙で新潟4区は、新しい区割りにより、これまで旧5区など3つの選挙区に分かれていた長岡市の全域と、柏崎刈羽原発を抱える柏崎市、刈羽村、さらに見附市、小千谷市などがまとまって4区となりました。ここに、いずれも実績のある現職3人が立候補する見通しです。

長岡市の山古志闘牛場。自民党の鷲尾英一郎衆議院議員が闘牛の千秋楽の観戦に訪れました。

■自民党 鷲尾英一郎衆院議員
「今年の秋はとても暖かい秋でございます。そういったお日柄の中で闘牛を楽しめる喜びをかみしめながらよい1日にしていただきたい」

鷲尾さんは今年2月、自民党の公認候補の前提となる第4選挙区支部の支部長に就任。長く旧2区を地盤とし、前回も比例単独で立候補・当選したため、長岡市中心部や山古志は初めて選挙区になるエリアです。
この日は、地域の別のイベントも訪問し新しいエリアでのアピールに努めました。山古志が抱える過疎化への打開策については、観光資源がカギになる考えています。

■自民党 鷲尾英一郎衆院議員 
「ニシキゴイや闘牛など地域で生かせる資源はたくさんあるので、みなさんに見てもらう工夫をすることで十分に活性化できるのではないか」

鷲尾さんは組織を着々と固めています。党の組織力をいかし、次々に後援会を発足。見附市、小千谷市などの大規模なものから旧市町村単位や小学校区の小さいエリアにまで16の後援会を立ち上げました。

■自民党 鷲尾英一郎衆院議員 
「幅広い市民の皆さんに公平公正に私自身の人となりを伝えたいということでウイングを広げた形で後援会を組織することができた」

新4区は再稼働問題に揺れる柏崎刈羽原発を抱える選挙区です。再稼働について鷲尾さんは。

■自民党 鷲尾英一郎衆院議員
「柏崎刈羽原子力発電所については原子力規制委員会の審査が進んでいるので、審査中の再稼働はあり得ない。しっかりとした結論が出た上でのご判断になろうかと思っている」

立憲民主党の米山隆一衆議院議員は7月に長岡市で政治資金パーティーを開催しました。

■立憲民主党 米山隆一衆院議員
「物価がちゃんと安定して仕事が安定して生活にゆとりが持てて、ここにいらっしゃる皆さんや子供たち、地域のみんなが未来に希望が持てる政治を皆様とぜひ実現していきたい」

2年前の衆院選では旧5区から立候補。知事経験者が2人出馬して、全国的にも注目を集める中、初当選し現在、立憲民主党県連の幹事長を務めています。パーティーには党本部から泉代表も激励に訪れ、次の選挙に向けて士気を高めました。
しかしこれ以降、米山さんの支援者を集めた大規模な集会は開かれていません。

■立憲民主党 米山隆一衆院議員 
「地域に確立した組織が自民党にはあるので、それよりも我々は組織化されない幅広い方々から支援を受ける選挙活動になっていく」

11月4日、見附市で開かれたイベントの会場。

■来場者
「きょうは奥さんいないの?」
■米山議員
「きょう奥さん原稿書いています」

この日訪れた見附市は、新たに地元となるエリア。米山さんは草の根的に浸透を図ろうと各地の祭りやイベントを精力的に訪問しています。3連休で選挙区内の17のイベントを回りました。
見附市のイベントのあとに訪れた長岡市の会場には、妻で作家の室井佑月さんが登場。夫婦で会場内をあいさつしてまわりました。
米山さんは政府による物価高対策を見過ごせないといいます。

■立憲民主党 米山隆一衆院議員 
「政府はより一層インフレにするための金融緩和を継続する立場なので物価を上げようとしながら物価高対策をするというのは非常に矛盾している。政府の経済対策は破綻している」

自民党の泉田裕彦衆議院議員は10月23日、長岡市旧川口町で開かれた中越地震の追悼イベントに出席しました。

■自民党 泉田裕彦衆院議員 
「震災を知らない方々が来年二十歳になる。もう一瞬のように月日が流れたようで、長いような複雑な感情を覚える19年間になった」

泉田さんは中越地震の直後に知事に就任。任期のはじめから復興に当たったため、被災地に強い思い入れがあります。

■自民党 泉田裕彦衆院議員 
「復興を全国に感謝しつつ、取り残された方、人生が狂ってしまった人、予定から違ってしまった人のケアを含めてしっかりと役割を果たしたい」

泉田さんは前回衆院選の旧5区で米山さんに敗れ、比例で復活当選。裏金問題を告発したあと、自民党県連の所属ではなくなり、自民党第4選挙区支部の支部長には選ばれませんでした。
選挙区内の街頭でのあいさつやSNSでの発信など独自の活動を展開しています。
泉田さんは知事の経験をもとにした政策を進めています。

■自民党 泉田裕彦衆院議員 
「大都市部と地方の格差の是正と雪国の条件不利をどういう風に訴えていくか。知事時代の経験と皆さんから伺った話を含めて今一生懸命フィードバックをしているところ」

また物価高対策は、賃上げがカギになると主張しています。

■自民党 泉田裕彦衆院議員 
「30年間日本の賃金が諸外国に比べて上がっていないという状況。上がった部分をちゃんと転嫁をして収入も増えるようにする。春闘も毎年やって給料や売り上げが増える、そしてリスクをとって事業をやった人が8割は成功するような日本を作っていかないといけない」
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