• 現在のお知らせはありません。

2024年11月03日(日)本日の番組表

UXニュースNEWS

2024.10.21【衆院選|新潟1区】最多4人が立候補 佐渡めぐる戦い【新潟】

【衆院選|新潟1区】最多4人が立候補 佐渡めぐる戦い【新潟】
シリーズ衆院選 候補を追う【新潟1区】
27日に投開票を迎える衆議院議員選挙の戦いをシリーズでお伝えします。3回目は【新潟1区】です。

立候補したのは届け出順に、立憲民主党の前職・西村智奈美さん、自民党の前職・塚田一郎さん、共産党の新人・中村岳夫さん、日本維新の会の元職・石崎徹さんです。1区は、区割りの変更で都市部の新潟市中央区と離島の佐渡市を含む、全国的にも珍しい選挙区となりました。県内最多の4人の選挙戦を取材しました。

公示翌日の16日。海を渡り、佐渡市の街頭に立ったのは、立憲民主党の前職・西村智奈美さんです。

■立憲・前 西村智奈美候補
「ぜひとも、佐渡の皆さんのために仕事をさせていただきたいと、決意を固めてこの場に立たせていただいた。」

街頭演説では、自民党による裏金問題のほか、人口減少問題や観光資源の発掘など、佐渡の課題にふれる場面も目立ちました。

■立憲・前 西村智奈美候補
「佐渡金山もそうですけれども、そういったものが皆さんの手によって中長期に運営され、持続し、お金を生み出し、地域経済を回していく。そういう仕組みを作っていく。」

夜の個人演説会。西村さんは、自己紹介から始めました。

■立憲・前 西村智奈美候補
「昭和42年に西蒲原郡のコメ農家の長女として生まれました。」

当選6回のベテランにとって、新潟市内ではあまり見られない光景です。

■立憲・前 西村智奈美候補
「おそらく初めてお目にかかる方もたくさんいらっしゃるだろうと。」

人口減少に悩む新潟県ですが、なかでも佐渡市は深刻です。離島のハンデを抱える中、どう産業振興を図り、人口の流出を防ぐのか。西村さんは演説で、その点を意識せざるを得ないと言います。

■立憲・前 西村智奈美候補
「新潟市と佐渡市はパートナーですが、島というところで性格がやはり異なるところがある。」


10月18日、自民党の塚田一郎さんも佐渡市で活動しました。塚田さんが訴えるのは、政権与党としての『実績』です。特に世界遺産登録は、佐渡にとって絶好のチャンスといいます。

■自民・前 塚田一郎候補
「佐渡全体の景気浮揚につながっていくことが、これから佐渡金山の世界文化遺産登録の大きな成果として広がっていくことが大事です。」

先月、政府が佐渡・新潟地域を、外国人観光客の受け入れ重点地域に選んだこともアピールしました。

■自民・前 塚田一郎候補
「佐渡のおいしいお米・おけさ柿、こういったものが世界に向けて輸出できるような時代が、私は目前に迫ってきていると思います。それをやらせていただける唯一の候補が、わたくし、塚田一郎でございます。」

佐渡入りは、16日に続き2回目。佐渡での活動は移動を含めると丸1日かかりますが、選挙戦前半に2回訪れたのは、陣営にある狙いがありました。

それは『川上作戦』。田中角栄が提唱したとされ、過疎地から活動を始め、徐々に都市部に移動し選挙戦を盛り上げるという戦術です。

■自民・前 塚田一郎候補
「ぜひ皆様に新潟市中央区・東区のお知り合いも含めご紹介をいただいて、塚田一郎を後押ししていただきたい。」

前回は、旧1区で西村さんに3万票あまりの大差で敗れた塚田さん。小選挙区での勝利を目指します。

■自民・前 塚田一郎候補
「大事なことは、新潟・佐渡の課題をだれがしっかり解決するのかということが衆院議員の使命ですから、そこを私は訴えていきたい。」


佐渡市の有権者は、約4万2000人。公示後、与野党の候補者が相次いで佐渡を訪れたのは『未開拓の地』という認識があるためです。旧新潟2区の佐渡は、前回の選挙で自民党候補が6割強の票を獲得しましたが、立憲は候補を立てていませんでした。佐渡は保守層が多いとされていますが、直近の市議選・県議選ではリベラル系が一定の議席を獲得していて、自民・立憲ともに得票の余地があるとみています。



共産党の新人・中村岳夫さんも、10月18日に佐渡入りしました。市議会では共産党が2議席を確保していて、『佐渡は保守の牙城ではない』とみています。

■共産・新 中村岳夫候補
「この新潟1区において、消費税を減税すると明言しているのは日本共産党の中村岳夫をおいて他にありません。」

佐渡では物価高問題のほか、農業政策などを訴え、他党との違いを強調します。

■共産・新 中村岳夫候補
「日本共産党の政策、都市部だけとか、農村部だけではありません。すべて国民を幸せにするのが、日本共産党の政策です。」

今回、共産党が県内で唯一1区に候補者を立てた理由は、比例票を獲得するためです。無党派層に訴えるため、10月17日には新潟駅前で街頭演説し、政党名を前面に打ち出しました。

■共産・新 中村岳夫候補
「この新潟1区、小選挙区の候補で原発ゼロを明言しているのは、この私、日本共産党の中村岳夫をおいて他にありません。」

この日、中村さんと並んだのは、田村智子委員長。自民党の裏金問題を追及してきた立場から『躍進のチャンスの選挙』と主張します。

■共産 田村智子委員長
「日本共産党ならではの政策というのは、多くの国民から求められている政策だと思う。大いに中村岳夫さんの奮闘を期待している。」

1区で唯一、新人の中村さん。自民党の裏金問題を取り上げつつ、他の候補との差別化を図ります。

■共産・新 中村岳夫候補
「立憲民主党自体の方針が再び(原発)再稼働だってなったときに、西村さん一人が頑張って反対したところで、結局押し切られてしまう。党として原発はゼロと明言しているのは、共産党ですから。」


日本維新の会の元職・石崎徹さんも10月16日、佐渡市で活動しました。

■維新・元 石崎徹候補
「こんなに広い佐渡で、やっぱりインフラの問題は行政や国が何とかしていかなければならない。佐渡の住民税や固定資産税だけでは賄えません。これをサポートしていくのが、国の役割です。日本維新の会の議席がこの新潟1区、佐渡にあってもいいと私は思います。」

前回の選挙で最下位に沈み、比例復活もならなかった石崎さん。立憲と自民の前職2人よりも動きやすいため、佐渡での活動に時間を割いてきたといいます。演説の合間に訪れた店で、珍しい商品を見つけると・・・

■維新・元 石崎徹候補
「努力で勝つという、すごいいいご縁のパンを昼食にします。努力で勝ちます。」

『改革』がスローガンの維新は、企業団体献金の廃止などを掲げています。石崎さんも世襲政治のほか、従来の社会保障制度・農業政策などからの刷新を強調。佐渡では、佐渡航路の運賃の値下げなどを訴えています。

■維新・元 石崎徹候補
「佐渡をどうやって盛り上げていくのかとか、新潟・本土側もそうです。県庁所在地の国会議員が、あくまで越後だけを見るのではなくて、佐渡もちゃんと見るという意味では、1区に佐渡が入ったということは佐渡の皆さんにとってもよかった。」

佐渡を意識しながら、都市部の無党派層に支持を広げるのは、どの候補でしょうか。
ページのトップへ