2024.10.09【衆院選|新潟2区】裏金問題で明暗:細田健一氏は非公認に【新潟】
衆議院選挙 新潟2区
衆議院が解散した9日、県内の自民党関係者に衝撃が走りました。
自民党が27日投開票の公認候補を発表しましたが、新潟2区から立候補を予定していた前職の細田健一さんが公認されませんでした。裏金問題をめぐる世論の反発をかわすための対応とみられますが、裏金問題が発覚した前職の高鳥修一さんは公認され、明暗が分かれました。
■自民党 笠原義宗県議
「うそ?なんでだろ。まじで?」
■自民党 高橋直揮県議
「まじで?本当に?比例(名簿)の登載(除外)じゃなくて?」
9日朝の県議会。記者から細田さんの非公認を知らされた、2区の県議たちは絶句しました。
■自民党県連 岩村良一幹事長
「ビラ・ポスター・新聞広告・政見放送等、整えた準備を全部変更しなければならないということで、てんやわんや・・・。」
なぜ、公認されなかったのか、本人を直撃するとー
■自民党 細田健一氏
「非常にびっくりしました。なぜこういう形になったのか、ご説明いただきたいという気持ちはあります。」
細田さんは2012年の衆議院選挙で初当選し、現在4期目。前回は、野党候補に2倍以上の得票差で当選しましたが、今回は区割りの変更で立憲民主党の前職・菊田真紀子さん、維新の新人・井上基之さんと対決する見通しになっています。
細田さんら裏金問題で戒告処分を受けた立候補予定者に対し、石破総理が非公認理由の1つに挙げたのが「地元の理解が十分に進んでいない」ことです。細田さんが菊田さんに劣勢とされる選挙情勢を考慮し、非公認にしたとみられます。県議会で開かれた自民党の会合では、党本部への不満が噴出しました。
■自民党 高橋直揮県議
「あまりにもやりすぎかなっていう気は、正直しています。」
今回の対応が衆院選へ吉と出るのか、凶と出るのか・・・。
■自民党県連 岩村良一幹事長
「どう影響がどうなっていくのか分かりません。どっちに転んでいくかも分かりませんし、混乱が生じているということだと思う。」
今後について、細田さんは即答を避けました。
■自民党 細田健一氏
「地元の支援者の方と、よく相談して考えたいと思います。」
自民党県連内には、細田さんに無所属での出馬を求める主戦論が根強くあります。ただ、無所属で出る場合、政党の公認候補に比べ選挙戦で使えるビラの枚数や選挙カーの台数などが限られます。
■自民党 高橋直揮県議
「自民党の看板を背負って戦うことができないにしても、しっかり戦って、また勝ち上がって自民党に入れてもらえるような体制を整えていくしかないのかなと。」
今回の決定に、2区から出馬予定の立候補予定者はー
■立憲民主党 菊田真紀子氏
「決してこのまま幕引きということは許されないので、しっかりとその政治を正さなければ世の中は変わらない・・・。」
■日本維新の会 井上基之氏
「率直に言って驚きました。日本維新の会、改革保守ということで掲げておりますし、(自民票の)受け皿として、一定程度機能していけばいい。」
自民党派閥の裏金事件を受けた政治改革のあり方や、物価高に対応する経済対策などが争点となる衆議院選挙は、15日に公示・27日投開票です。