乗客は、衝突の瞬間「岩にぶつかったようだった」と話しています。
21日正午前、新潟港に向けて航行中の佐渡汽船ジェットフォイルが、クジラとみられる生物とぶつかりました。船の一部が破損しましたが、ケガ人はいません。

新潟海上保安部と佐渡汽船によりますと、21日正午前、両津発・新潟行きのジェットフォイル「つばさ」が、新潟沖約16kmの海上で水中生物とみられるものと衝突しました。
目撃した乗員によると、衝突したのは“クジラ”とみられます。船は、前方の水中翼が損傷したものの自力航行可能で、午後2時すぎに新潟港に到着しました。一部の乗客が船酔いを訴えましたが、乗客65人と乗員4人にケガ人はいません。

■乗客
「ドスン！って。座っていて、荷物がバーンって。岩にぶつかったようだった。おそろしかったよ。」

■乗客
「すごい揺れました。船が前の方にドーンって傾いた感じで。」

■乗客
「船が止まっちゃったので、揺れがすごくてかなりきつかった。結構、皆さん横になっている人が多かった。」

佐渡汽船のジェットフォイルは、2019年に「ぎんが」がクジラとみられる生物と衝突。85人がケガをしています。水中生物との衝突はこの時以来で、今後、海上保安庁が詳しい状況を調べます。