2023.11.09なぜ新潟県民は自転車用ヘルメットをかぶらないのか 着用率全国最下位で緊急調査【新潟】
自転車用ヘルメット 新潟県は着用率ワースト1
新潟は自転車に乗る際のヘルメットの着用率が全国最下位です。なぜ新潟県民はヘルメットをかぶらないのか、県警と県が街で聞き取り調査を実施しました。
9日午前8時半のJR新潟駅。
ヘルメットをかぶって自転車に乗っている人はごくわずかでした。
4月に施行した改正道路交通法により、自転車利用者のヘルメット着用は、すべての年齢で努力義務となりました。しかし、7月に警察庁が公開した新潟県のヘルメット着用率は2.4%と全国ワーストです。
そこで9日、県警と県はJR新潟駅南口で高校生を中心にヘルメットを着用しない理由などを聞き取り調査しました。
着用していない40人に聞いた、理由の1位は「ヘルメットを所有していないから」。
ほかに「かぶることが面倒」「髪型が崩れることが不快」という意見もありました。
また、どうすればヘルメットを着用するかの1位は「周囲が着用すれば」でした。
■学生
「学校でもヘルメットをかぶってる人って本当に1割ぐらいしかいない。努力義務なので僕はかぶらなくていいのかなって」
■30代
「自転車屋に行く機会も無くて、どうやってちょうど自分に合うヘルメットを買ったらいいか分からない」
調査時間中に県職員が目視で確認した自転車利用者のうち、ヘルメットを被っていたのは5人だけ。着用率は2.5%で7月時点と、ほとんど変わりませんでした。
警察庁によりますと自転車事故の死者のうち約6割が、頭部に致命傷を負っています。
■新潟署 桜井智晃交通課長
「自分自身の安全を守るため、保護者の方は自分のお子さんの安全を守るために是非ヘルメットの着用をお願いしたい」
県警と県は今回の調査を参考にヘルメット着用をどう促すのが有効かを検討します。