2023.05.14またも新型コロナ関連倒産 上越市の老舗料亭の運営会社【新潟】
2002年撮影 上越市「やすね」
上越市の老舗料亭「やすね」の運営会社が新型コロナウイルスによる影響などから破産開始決定を受けました。負債総額は約9億円とみられています。県内の新型コロナ関連破産は88件目になります。
民間の調査会社によりますと「やすね」は当初は1894年に碁会所兼書画骨董商として創業。1962年に料亭「やすね」として法人化しました。地元企業の宴会、個人の結婚披露宴などに対応しピーク時の1995年5月期の売上高は19億4千万円余りを計上。その後、居酒屋の運営や学校給食も受託し事業拡大を図りました。しかし他社との競争が激化し、さらに市場規模が縮小。主力事業の宴会・婚礼が急減しました。
2020年3月に「やすね」を休業し事業から撤退。居酒屋運営と給食受託に特化しましたが2021年5月期の売り上げは1億7千万円まで減少。2022年1月に「OT企画」に商号を変更し、事業の合理化と収益改善に努めましたが、物価高やエネルギー関連コストの高騰などから資金繰りが悪化。破産を申請し決定を受けました。
県内の新型コロナ関連破産は88件目になります。