2023.05.24アユの稚魚 「ドローン」で運んで放流へ 背景に漁協の高齢化…【新潟】
アユの稚魚をドローンで運搬
十日町市で7月のアユ釣り解禁を前に約14万匹の稚魚が放流されました。漁協関係者の高齢化や人手不足を背景に最新機器が活躍しました。
中魚沼漁業協同組合が体長5cm程に育てたアユの稚魚。その数は14万匹余り。十日町市の清津川と中津川に放流します。
その運搬を担ったのがドローンです。ケースの部分に稚魚を入れて、放流場所まで最長500mの距離を飛び、川沿いで組合員が受け取り放流しました。
ドローン導入の背景にあるのが漁協組合員の高齢化。放流場所は21カ所あり、以前はバケツリレーで稚魚を運んでいましたが大きな負担となりました。そこで地元企業の協力を得て去年初めて導入。1回の飛行で約3000匹を運び、放流にかかる人手と日数が半分で済むようになりました。
■中魚沼漁業協同組合 村山徹 組合長
「バケツリレーで足場の悪い河原を200mも歩かせるわけにはいかない。安全性と正確性をしっかりとクリアできたと受け止めている。」
放流した稚魚は7月には15cmほどになるといいます。清津川と中津川のアユ釣りは7月15日に解禁される予定です。