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2023.11.10サケのまち・村上市で「死活問題」サケ水揚げが例年の5分の1 来春放流も不安【新潟】

サケのまち・村上市で「死活問題」サケ水揚げが例年の5分の1 来春放流も不安【新潟】
仕掛けに姿なく…サケ不漁は「死活問題」
今年は全国各地でサケが不漁となっていますが、県内でも有数の産地の村上市の状況も深刻です。三面川では水揚げが去年の5分の1まで激減していて、夏の猛暑が影響しているとみられています。

10日朝の三面川。地元の漁業組合はウライとよばれるしかけでサケをとる「一括採捕」を行っています。この時期は毎日水揚げしていますが・・・

■三面川鮭産漁業協同組合 平田茂伸副組合長
「いつもだったらサケがうたくさんいるのが見えるがほとんどこういう見えない状態。ゼロという日もあった。いつもなら少なくても2、30匹は入っているがそれもないし、ゼロなんて何十年もいるけど初めてでした。」

去年は水面に見えるほどの大漁から一転しての不漁。地元の小学生らが見学に来ましたが水揚げはわずか12匹でした。

■朝日さくら小学校4年生
「自分が食べられなくなるのが心配になった」

10月21日から始まった今シーズンの水揚げは、今のところ合計で約1000匹。去年の同じ時期の5分の1です。

■三面川鮭産漁業協同組合 平田茂伸副組合長
「やはり異常気象。北洋に行くときにエサがなくなって稚魚が死んでいるとも言われている。」

県の水産海洋研究所によると村上沖の海水温は先月の時点で平年と比べ2~3℃高く、このためサケが川に戻りにくくなっている可能性があるといいます。
水揚げが少なく直売所もガランとしています。

■漁師 
「今年は大不漁ですね。海の方でやってますが海もダメです。」
■買い物客
「オスしかいなくて、メスいたけど採卵用だと言われた。今日は「はらこ」もなかったし残念でした。」

漁協は水産資源を守るため採卵しふ化させて、毎年春に稚魚を放流していますがこのままでは必要な数を確保できないといいます。

■三面川鮭産漁業協同組合 平田茂伸副組合長
「死活問題ですよね。今、北海道・青森・秋田・山形すべてとれないので、その中で卵は不足していると思う。うちに譲ってくれないかというのは無理だと思う。」

三面川の一括採捕は12月15日まで。サケを待って祈るような日が続きます。
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