三条市の「アイワ運輸」が自己破産申請の準備に入ったことがわかりました。ドライバー不足や燃料高騰の影響とみられていて、負債額は約1億円に上る見込みです。

民間の調査会社によりますと、アイワ運輸は1981年創業。工作機械や金型、自動車部品などの運送を手掛け、軽貨物運送にも対応していました。地元運送業者や製造業者が得意先で、関東地区を主な配送エリアとして展開。2019年2月期には年収入高は約1億2900万円を計上していました。
しかしその後、ドライバー不足から大型トラック部門を縮小し、4t以下のトラック10台による下請け受注に終始。2023年2月期の年収入高は7000万円台以下に低迷し、燃料高や車両コストの高騰で赤字決算が続いていました。
この間、ゼロゼロ融資などを活用するも状況は好転せず、コストの価格転嫁も進まず資金繰りは悪化。さらに後継者問題もあり、自己破産申請の準備となりました。
負債は約1億円とみられています。