2025.02.27両津港の埋め立て工事「あまりにも恐怖」カキ漁師から不安も・・・【新潟・佐渡市】
赤字の部分が予定されている埋め立て部分
佐渡市の両津港では、耐震化などを目的に埋め立て工事が計画されています。しかし、加茂湖のカキ漁師からは、影響を懸念する声が聞かれています。
この工事は、両津港南ふ頭にあるジェットフォイル用の岸壁の耐震化や、防災機能の強化などを目的に現在の岸壁を沖合へ0.6ha埋め立てるものです。
25日、港内と海水導入路でつながる加茂湖のカキ漁師らに対し、説明会が開かれましたが・・・
■カキ漁師
「工事をする上で組合員との合意ですね、それがちゃんと図られてない!」
「中止を望んでるんじゃないんですよ!ただ、そのあとのシミュレーション(カキへの影響)があまりにも恐怖で、そこを最初に払拭しないと説明会も聞きたくないんですよ。」
赤字の部分は、予定されている埋め立て部分です。漁師からは、ここを埋め立てることで“海水の流量が変わること”、工事による濁り水が発生し“カキの生育に影響がでる”のではとの不安の声が相次ぎました。
漁協からは、県に対し影響が出た場合の対応策などについて要望書が提出されていますが、納得がいく回答はなかったと言います。
■加茂湖漁協 山本博文組合長
「誠実な対応をして頂きたい。工事によって加茂湖の養殖環境で損失が出たことを考えたうえでの要望ですので、私たちはただでさえ自然相手のカキ養殖という所で苦しんでおるわけですからね。」
■県佐渡地域振興局地域整備部 長谷川文伸副部長
「ご理解に至ってない。私どもも、もう一度きちんと説明すべく色んな部署が持ち寄って、満足のいく回答に練り上げていきたいと考えております。」
今シーズンは、かつてないほどの不漁にあえぐ『加茂湖のカキ』。県は、6月にも埋め立てを始めたい計画ですが、カキ漁師から同意を得られるか厳しい状況が続いています。