多くの人が待ちわびたあの味が帰ってきました。火災により休業していた燕市の老舗ラーメン店が、3カ月ぶりに営業を再開しました。開店前から大行列ができ、ファンからは喜びの声が聞かれました。

燕市の「杭州飯店」。もちもちした自家製の太麺と濃厚でありながら、すっきりとした背脂スープで全国に多くのファンがいる名店です。代表の徐直幸さん。お店のスタッフ全員で仕込みをするのは3カ月ぶりです。
■杭州飯店 徐直幸代表
「やっとここまで来たなという感じ。」

5月19日の夜、杭州飯店は突然の火災に見舞われました。店は休みでケガ人はいなかったものの、厨房を中心に大きな被害を受けました。
■杭州飯店 徐直幸代表
「ただ本当に早く直して店を開けなきゃという。ただそれだけの思いで3カ月過ごしてきたので。」

厨房や内装を一新して迎えた再開の日。待ちわびた常連が駆け付けました。
■富山から
「午前3時半に起床して午前4時には家を出てきた。前から来たかったので、記念すべき復活の日に1番に来ることができて、感慨ひとしおです。」
■杭州飯店歴30年以上愛知から帰省
「唯一無二だと思う。まず他県では食べられないのでこの味は。これは帰省のマスト。」

そして、午前11時。「皆さん大変長らくお待たせしました！宜しくお願いいたします！」
■常連客
「待ちました！夢にまで出てきました。」
「やっぱり舌が覚えているこの味っていう。安心感、ほっとした感じがある。」
■京都から帰省
「おいしかった。きょうオープンしていなかったら、もう1泊していたかもしれない。」

再開初日の13日は、300人以上が訪れました。
■杭州飯店 徐直幸代表
「お待たせしましたという気持ちと、ありがとうございますという気持ち。今までと変わらないラーメンをこれからも作り続けていこうと思いますので、よろしくお願いいたします。」