2023.05.24住民の不安募る 県北部豪雨の教訓・関川村で「内水氾濫」に備え訓練【新潟】
去年8月 水害当時の関川村・高田地区
去年8月の豪雨で大きな被害を受けた関川村で、川の氾濫を防ぐための訓練がありました。一方、ハード面の対策は進んでおらず住民は不安を抱えています。
訓練があったのは関川村の高田地区です。
地区を流れる前川は本川の荒川に合流しますが、大雨で逆流の可能性がある場合ゲートを閉めます。24日は北陸地方整備局の職員らが手順を確認しました。
ゲートを閉めると、高田地区の中を流れる前川の水位が上がります。内水氾濫を起こさないようポンプ車を使い荒川に水を流します。
■北陸地方整備局 担当者
「被害を抑えるポイントはより迅速にできるかというところだとおもう。出水期を迎えるので普段からの準備ということで訓練を実施しております。」
去年8月 豪雨に見舞われた際、高田地区は浸水被害に見舞われました。ポンプ車を稼働させましたが排水能力を大幅に上回る雨で前川が内水氾濫。地区のほとんどにあたる約70棟が床上浸水しました。住民は、国や県に河川改修などの対策を求めていますが実現していません。
■高田地区 自主防災会 田村弥一さん
「システムとしては素晴らしいが豪雨では被害を防ぐことができないというのが実感。圧倒的に雨量が違うのでそれにどう備えてもらえるかというのが一番大きな期待。」
北陸地方整備局は出水期に月に一度訓練をして豪雨に備えたいとしています。