柏崎刈羽原発の冬場の事故を想定した住民の避難訓練がありました。自衛隊が除雪して避難路を確保する様子などが公開されました。

25日の原子力防災訓練。上越市大島区では雪崩で避難する道路が通れなくなった想定で、陸上自衛隊の隊員が県の除雪車を操作し、約50mにわたって除雪作業を行いました。

■陸上自衛隊高田駐屯地 萩森泰聡第5施設群長
「制約としては、ガードレールがあったり山があったり雪を捨てるのが難しい状況の中では、スムーズにできたと認識している。」

陸上自衛隊に十分な除雪ができるのかなどの不安の声があり、実施された訓練。例年より雪は少ないということですが、現場を視察した花角知事は…

■花角英世知事
「非常に上手に除雪していたし、十分力量があるというか、非常に頼もしく感じた。」

住民たちは自衛隊の高機動車で移動し、避難の手順などを確認しました。

■住民
「実際、地域の皆さんが雪の中で全員が移動できるのかどうかが不安。」
「うちの集落も年寄ばっかで足が悪くて、なかなかすぐに避難できないところもある。どうすればいいのかを考えたい。」

防災訓練には、国や県内の自治体など66の機関と、原発から30km圏内の住民約500人が参加。バスを使った避難や放射性物質を調べるスクリーニング検査などを体験しました。

■柏崎市から参加
「本番に近いかたちで実際にやったので、いざというときには役立つと思います。」
「いろんな時期でやってみるのは必要かなと思います。」

県は、シナリオを変えて訓練を繰り返し、対応力を向上させたいとしています。